超後読み 第5回 菊池健×鈴木みそ:あまり多くない読者とともにマンガ家が生きていくには 「従来とはちょっと違うタイプの読者たちと一緒に作家は歩いていく。」 - DOTPLACE http://t.co/DpDYlc13F9 @dotplaceさんから
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 4月 6
"つまり、マンガ家というのはものすごく売れる人と売れない人がいて、売れる人のトップ100人の年収が億を超えるだろうと。実際に後で聞いたら、上位の100人の平均年収は7,000万円くらいで、全部で5,300人ほどいるマンガ家のうちの残りの5,200人の平均年収が350万円くらい"
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 4月 6
これは週末にでも全文をプリントアウトしてじっくりと何度でも読み返したいなと思った、非常に興味深いお話。語られている内容、推測がすべて正しいものとは限らないけれど、実情を認識し、今後の予想を立てる上では、大いに参考になる。
電子書籍の分野で先鞭となり大いに成功を収めた...とされる鈴木みそ先生をはじめ、その方面の方々を囲んで行われた講演会みたいな場でのお話を議事録的にまとめたものだけど、上記で引用した現状の漫画家の収入階層的な裏話のようなものから、出版業界の現状、電子書籍について業界がどのような思惑を持ち、それはいかなる形で推移しそうなのか、さらには漫画家が単に漫画を書いている作家としての存在から脱皮し、ブランド施策の中心としての存在となり、出版物による作品の展開もそのブランドの構築の一手法として考えるべきだという話などは、大いに参考になった。これ、漫画業界に限らないと思う。ウェブ方面のマーケティングでも根本的な発想としては同じだからね。
現在本家サイトで小中高校生のネット端末系の利用率動向を精査している最中だけど、電子書籍の閲読率はまだあまり高くない。ただ、思ったよりは進んでいるようにみえる。紙で読むのとスマホやタブレットで読む......というか観るのと、パソコンで見るのとではそれぞれ感覚が異なるので、どこまでブランドに引き寄せるかの違いについて色々と模索が必要だろうけど、その辺の話も含め、読んでおいて損は無いと思うな。
ホント、みそ先生、この類のドキュメンタリー系漫画には強いなあ。
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