「ねこあつめ」の広告の出し方がステキらしい

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目立ては注目されるから一時的な指標、見られたか否かとの観点における効果は出たことになるので、段々と広告が派手に、そして邪魔にとエスカレートし、ならば普通の記事などと区別がつかないステルス広告みたいにしてしまえばいいじゃないかという考えに及び、その手法がダマシ同然なので「ネイティブ広告」周りでも論議が続けられている昨今。「ああ、これも広告の切り口の一つだよね」「これなら許される、むしろ良い」と思わせる広告の手口が先日「ねこあつめ」で展開されていることが分かった。

先月末のアップデートで導入されたようなんだけど、説明の通り、猫たちが口にチラシをくわえてきて「持ってきたチラシ(広告)を見ますか?」と尋ねてくる。プレイヤーが許諾をして初めて広告が表示されるという仕組み。

疑似的な逐次オプトイン広告(視聴側の許可を得て初めて配信・展開される広告)か...しかもゲームの世界観に合わせた問い合わせ方。既存の広告にあるような、落語を見ている時に突然携帯電話が鳴り響いて興ざめさせられるようなものとは訳が違う。これはステキ。

今件に関してはリアルタイム検索で色々とチェックしてみたけれど、ポジティブな意見が多い(無論ネガティブなものもある。広告とは常にそういう意見を伴うものだ)。


恐らくは短期的な、数字となって表れる広告効果としては、普通の「画面上に突然現れて操作部分を塞ぐ」「世界観をぶち壊すビジュアルがどん、と出てくる」広告と比べると、低いものになるだろう。しかし数量化しにくい、中長期的なイメージ、広告主とゲームそのものに対する印象は、当然このような手法の方がポジティブなものとなる。

どちらを選択するかは広告主や配信元の選択次第。ただ、個人的にはやはり、今件の「ねこあつめ」のような手法を高く評価したいと思う。世界観に合わせた配信方法はとても大切であるし、何より広告主に対する反発が起きないってのは素晴らしい切り口に違いない。

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このページは、不破雷蔵が2015年4月10日 06:15に書いた記事です。

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