"鉄道事故件数を月別にみると、平均43.6件(標準偏差=6.58)であった。1月、3月、7月、10月、そして11月が平均値より高いが、誤差の範囲である"鉄道自殺防止のための調査報告書~関西鉄道6社自殺・自殺未遂事故データ分析の結果~ http://t.co/N2QLmAxnOt
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 4月 8
当方は「公開・用意入手可能な情報による精査」が前提なので資料請求による展開は基本的に行わないことにしているのでこれ以上は突っ込めないけれど、昨日からちょいと出回っている「鉄道への飛び込みは年度末・年末に多い、他人を巻き込むため」云々ってのは、心境的には理解できるものの、
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 4月 8
データとしては必ずしも正しくないみたい。鉄道自殺① http://t.co/8eCWNWtPcj 要は先日もちょいと取り上げた「乳幼児の他殺事案」と同じように、理由が理解できるので&報じられる事案が多いので、実際にも多いように見えるけど、統計的にはそうでもない......
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 4月 8
というもの的な。人口動態調査なら月次データが容易に取得できるのだけど、これは鉄道事案だけではない。ただ、統計的には興味深いのでリソースがあれば。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 4月 8
先日触れた「ゼロ歳児の死亡原因と育児の大変さ」に絡んだお話。育児に関する大変さ、そこから生じるノイローゼ的な症状の発作で......という悲劇は昔も今も変わらず、件数、比率的には昨今では減少しつつある。もちろん事案そのものがゼロになったわけでは無く、ゼロに極力近づけるような社会的対策が必要なことに違いは無い。ただ心境的な同情感と、統計的結果とは別物で、リンクしやすいから、印象深くなるからといって事実を違えるのは良くないな。
で、それと似たような香りを覚えさせる話が先日あった。それが上記のようなもの。
要は鉄道施設での電車への飛び込み事案は、経済苦を起因としているものが多く、だから年末や年度末には増加する。切羽詰っている心境をおもんばかれば、その時期に増えるのは道理が通る。かつ、電車施設への行為は必然的に交通機関を止めることになるが、それは「自分自身だけで終わらせるのではなく、他にも影響を与えたい、知らしめたいという自己主張の表れでもある」との話も説得力がある。
ただ、自己主張云々はともかく、年末・年度末に飛び込み事案が増えるってのはどうなんだろう......ということで人口動態調査で確認しようとしたところ、これは鉄道周りだけではなく全体。ある程度の傾向はつかめるけれど時間がかかるので留保。一方、資料請求をしたうえで精査した方がいて、それによると統計的には年末・年度末に多いということはないようだ。要は「その時期に報じられることが多いので、実態としても多いように見えるけど、実のところはそんなことはない」という、先日の少年犯罪周りと同じような図式。
また、経済苦に関するあれこれも、別ルートで細かな公開資料を見つける事が出来た。これも含め、リソースが用意できた時点で精査するのもありかな、と考えている。あまり気の乗る話ではないのだけどね(汗)。
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