「経済苦から鉄道に飛び込み事例は年末、年度末に多い」という話について

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先日触れた「ゼロ歳児の死亡原因と育児の大変さ」に絡んだお話。育児に関する大変さ、そこから生じるノイローゼ的な症状の発作で......という悲劇は昔も今も変わらず、件数、比率的には昨今では減少しつつある。もちろん事案そのものがゼロになったわけでは無く、ゼロに極力近づけるような社会的対策が必要なことに違いは無い。ただ心境的な同情感と、統計的結果とは別物で、リンクしやすいから、印象深くなるからといって事実を違えるのは良くないな。

で、それと似たような香りを覚えさせる話が先日あった。それが上記のようなもの。

要は鉄道施設での電車への飛び込み事案は、経済苦を起因としているものが多く、だから年末や年度末には増加する。切羽詰っている心境をおもんばかれば、その時期に増えるのは道理が通る。かつ、電車施設への行為は必然的に交通機関を止めることになるが、それは「自分自身だけで終わらせるのではなく、他にも影響を与えたい、知らしめたいという自己主張の表れでもある」との話も説得力がある。

ただ、自己主張云々はともかく、年末・年度末に飛び込み事案が増えるってのはどうなんだろう......ということで人口動態調査で確認しようとしたところ、これは鉄道周りだけではなく全体。ある程度の傾向はつかめるけれど時間がかかるので留保。一方、資料請求をしたうえで精査した方がいて、それによると統計的には年末・年度末に多いということはないようだ。要は「その時期に報じられることが多いので、実態としても多いように見えるけど、実のところはそんなことはない」という、先日の少年犯罪周りと同じような図式。

また、経済苦に関するあれこれも、別ルートで細かな公開資料を見つける事が出来た。これも含め、リソースが用意できた時点で精査するのもありかな、と考えている。あまり気の乗る話ではないのだけどね(汗)。

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このページは、不破雷蔵が2015年4月10日 07:25に書いた記事です。

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