そろそろ、オタク市場も中高年層が育ってきたので新しいライトノベルモチーフを提唱したい。そこそこの能力の主人公が頑張らないでも、妻と子どもと郊外の持ち家を手に入れて、毎週末にマイカーで箱根あたりに出掛ける夢いっぱいのファンタジー小説。
— 高橋 けんじ (@KENXY) 2015, 4月 12
最近では定義も随分と曖昧になり、SFだかファンタジーだかとごちゃごちゃになってる感もあるラノベことライトノベル。オタクって言葉の定義も合わせ、別に若年層に限った話ではないのだけれど、より中堅層・高齢層にもその領域が浸透してきた感があることは大いに同意させられるものがある。
で。それらの人達のハートをつかむには、あまりありそうにない設定や状況というラノベのルールを活用し、こんな作品を創ってみてはどうかという話、なんだけど。
それがラノベ、ファンタジー小説になってしまうあたり、色々と悲しいものがある。いや、でもラノベという言葉が生まれる前も、「夢の一戸建て」みたいな感じで幻想的な形で語られていたような気はする。
このスタイルの作品って過去に無かったっけか、と思い返してみると、植木等先生の無責任シリーズとか、釣りバカ日誌とか、結構あるんじゃないかな。あとは、飽き飽きとする日常を過ごし、そこからさらに刺激を求めたくなったって状況を考えると、「コブラ」の冒頭部分の設定そのものだよね。だから今に限った話じゃなく、こんな感じのちょいとハイソっぽい安寧な日常ってのは、昔も今も変わらないファンタジーなのかもしれない。
まぁ最近は自動車の利用性向がかなり変わっているので、「マイカーで箱根辺りに出かける」ってのが「夢いっぱい」、つまり憧れの行動ってわけでは多分に無くなっていることから、ファンタジーにしたい設定ってのが変わってくるとは思うのだけどね。
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