税金問題で「義務教育から教えるべき」「教えなきゃ覚えないってのおかしくない?」と多種多様な話。問題は、分からない場合って「どこが分からないのか分からない」「何を調べれば良いのか分からない」「何をしなきゃいけないのか分からない」って「始めの一歩」で分からない事案が多いこと。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 4月 13
先日某著名作家が税金周りの話で巷の話題に登った件に絡んで。事件そのものはさておき、その話を発端とする形で、税金の申告方法とか勘定周りを義務教育からみっちりと教え込む必要があるのではないかとか、教えなければ覚えないというのは大人の姿勢としては間違っているとか、賛否両論。まあ「大人になるまでに覚えておくべき」というべき情報は数え上げたらきりがなく、それをすべての人の願望に合わせるべく盛りこんだら、いくら時間があっても足りなくなるので、取捨選択が必要になる。お金周りだって極論として、簿記一級とか公認会計士の技術取得が必須になるよね、的な話になりかねない。国民全員会計士時代。いや、それはそれで面白いのだけど。
で、現実としてそれは不可能だから、どうすべきかということで、当方としてはとっかかりを覚えておくのが必要かな、と。部屋の片づけならば、この引き出しにはこの類のものを入れているってのが分かる程度でよい。ここには冬の上着、ここには下着、ここは春物、みたいな。必要な時にはその引出しをあけて、中身を精査すれば良い。わざわざ全部の服について、全部の場所を一つ一つ覚えておく必要は無い。
勉強を教えてもらう時に「何が分からないのか分からない」ってオチがありますが、まさにそれ。だから細かい部分まで全部教えるのではなく、とっかかりの概念部分を啓蒙して認識させ、必要な時には「調べなきゃ」と発想できるトリガーを取得させるのが大切。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 4月 13
引越しして新しい場所に住むときに、どこにどの店があるのかを知っておく。で、必要になったらどの店に行けばよいのかがすぐにわかるようにしておく。実際に足を運んだ店で何を買うべきかは、その店に足を運んでから考える。そんな感じ
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 4月 13
だから義務教育で税金の事務手続きまで教える必要は無い。けど、仕組みとか概念、必要な時には何を頼ればいいのか、何を調べればいいのかは知っておく必要がある。上の例なら自宅周辺の主要なお店を記した地図を貰うようなもの。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 4月 13
随分前の記事だけど 「ググる」と「教えてくん」と「連想」と http://t.co/hrhnKz1L8j これの「ねこめーわく」でのこたつの話が近いカナ。 pic.twitter.com/NfwTtMcuMW
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 4月 13
先日のパソコンやキーボードの話でもいえるんだけど、「必要になってから覚えれば良い」では、間に合わないことも多い。少なくとも遅れをきたしてしまうことに違いは無い。また、プログラムなどではよく言われる話だけど、内容を細かく知らなくとも、全体的な概念レベルを覚えておくと、実際に必要になった時にもすっと頭に入ってくる。上の例だと「何を調べれば良いのか分からない」「分からないことがどこなのか分からない」ということが無くなる。これって結構大きなアドバンテージになる。
ということで、当方としては、みっちりと覚える必要は無いけれど、基本的な税制、さらには税金そのものの仕組みも含めた、金融学的なものをカリキュラムとして追加する必要があるのではないかなあ、という感はある。お金の仕組みとかね。それが成されれば、現在で多分に浸透している、無暗なお金への忌避感ってのも、随分と解消されるのではないかな。
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