古本屋は落ち着く。一冊の雑誌を買った。250円。表紙には「1999年、次にブレイクする女優」と書かれていた。その後に大変な事になるあの人や、今は一体なにをしてるであろう方々満載の一冊と珈琲を買った pic.twitter.com/CXrvr1Vi4k
— 燃え殻 (@Pirate_Radio_) 2015, 4月 4
先日の【自分を異邦人に仕立てることで日々の生活を面白いものにする方法】にも通じる、ちょっとステキな時間の味わい方。古本屋に足を運び、発刊当時の未来予想的な雑誌を買い求め、その結果と共に内容を読み進めるというもの。古い雑誌の中身を読み進めることで、その内容と今との差異を楽しむだけでなく、当時に予想された未来の結果を逐次当てはめながら、その予想を楽しんでいく。何だか時間を駆け抜けることができる、神様になった気分を味わえる。
単に昔の、古い情報が詰まった雑誌としてだけなら、単なる歴史的価値のある、しかしそれ以上の価値は見出せない古書でオシマイ。しかし視点を変えることで、ちょっとした楽しいひとときを提供してくれる素材となる。今回提示された芸能方面なら、指摘されていた女優などがその後歩んだ道を思い返しながら、予想内容と見比べてニヤリとすることもできるだろう。
古本屋の粋な楽しみ方。古本屋自身が少なくなったため、出来る機会も減っているけれど、足を運ぶことがあれば、是非試してみたいものだ。
もっともこの風流な思考ゲーム的遊び方、経済系の雑誌なら数年単位で、それこそ自分が定期購読している雑誌で十分に可能。例えば年初定例の「今年の末の株価・為替相場予想」とかね。結果を知っているので当たりハズレをチェックできるのは当然だけど、それに加えて予想を導くための論理展開において、どれ程までに誠実で納得がいく理論を有しているか(たとえ結果が外れていたとしても)、あるいは的外れなものなのか、精査する良い材料にもなるんだよね。
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