「ワレズが広告になる」ってのは、本来の意味でソフトを割って配布の時代の話だからね。当時ですら金にはならないと苦い思いを噛み締めた人がいたわけで。今の時代も「ワレズ」という単語だけ残って不正アップロードを表現しているけれど、その表現方法では何が駄目なのか拡散できないよ。不正は不正。
— 虎荒狗狼 (@koalaclaw) 2015, 4月 13
認知度が高い単語に表現を依存している人達は、もっとダイレクトにもともとあった「犯罪性」というものを表現した方がいいんじゃないかい。遠回しな表現したって、やらかす側の手法は変わらないし「何か許されてる感」を与えるだけで何の訴えにもならないし。「万引きは犯罪」の言い換えを見習うべき。
— 虎荒狗狼 (@koalaclaw) 2015, 4月 13
誰もが同じ言葉で同じ認識を持っている、なんて甘いこと言ってる場合じゃないことに気付くべき。
— 虎荒狗狼 (@koalaclaw) 2015, 4月 13
先日の【売っているものは買いましょう、お金を取るのには意味がある】で触れたソフトのコピー問題やコピー品が宣伝になる云々って話の後日談......というかそこから派生した話。その話ではコピーした商品を無料で、あるいは対価を取って違法配布すること、そのソフト自身を「ワレズ」「割れ」と表現していたんだけど、その表現が現在では通用しにくい、意味が分からない人が多いので、訴えに弱い所がある、広範囲に訴えたいのなら分かりやすい表現でやるべき、というもの。「ソフトを割って」という表現そのものがすでに説明を求める言い回しになっている感はあるけれど(物理メディアを真っ二つに割ったら壊れるだけじゃんとか言われそう)。
分かりやすい表現に過ぎると何を言ってるのか分からなくなるリスクもあるけれど、少なくとも訴えかけたい対象が容易に理解できる言い回しを用いるよう配慮するってのは、必要になるよなあ、と。
若い人々と話していると、彼らは、「進研ゼミって通信教育がありまして」「朝井リョウさんって作家がいらして」と、上の世代に配慮して、会話の中で注釈を加えてくれます。私は「知っとるよ」と答えますが、うれしい配慮です。別の世代やグループに配慮した説明ができることは、言語能力の一部ですね。
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2015, 4月 13
さるイタリアンバルで、席の入れ替えの時間になったとき、店員さんから「間もなくお席の時間です」と声をかけられました。「お席を立って退店していただく時間です」ということですが、「退店」「帰れ」などの語を避けて、「お席の時間」にしたのは、大胆な婉曲表現と申せましょう。
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2015, 4月 13
ちょうど同じタイミングで目に留まったのがこの話。ちょっとした配慮でも、知っている人に与える負荷を最小限とし、むしろ心地よさを覚えさせ、知らない人にはなるほど感と共に全体への理解を深めさせてくれる。これは確かに技能の一つに他ならない。さらに婉曲表現が使えればさらに高みにステップアップって感じ。
今週驚いたこと。同僚の誕生日、ケーキ屋から届いた箱を開けてみると「Happy Birthday André!」と書かれたケーキが。職人さんはAndreが文字化けしたのを忠実にデコレーションしてしまった模様。 pic.twitter.com/dtsGxf2Mu7
— 嶋英樹 (@hidekishima) 2015, 4月 12
受取側において適切な解釈が出来る知識、技術が無いと悲劇を生みかねない代表的な事例。恐らくはデータをそのまま出力する調理機器でやらかしてしまったんだろう。人の手でやっていれば、作業の時点でおかしいな、と気が付くはず。意思疎通の難しさ、「翻訳」「解説」の大切さが改めて理解できる、とてもよい事例に違いない。
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