マクドの原田社長は、失速したマクドナルドに入ってきて、どーんといろんなことを断行しましたよ。そして今、マクドは直営店を失い、2年連続の赤字を出して、年内131店の閉店を決めましたよ。どーんとやった結果がこれですわ。どーんと、どーんと変えて、前より悪くなりました、と。
— ひえたろう@笑顔と上機嫌こそが最高の化粧 (@hietaro) 2015, 4月 17
先日の【マクドナルドがかなりキツいらしいとの話】で言及したように、マクドナルドの今の不調は今の体制が大本の原因では無く、前体制のつけが回ってきて、それに気が付いていないのが原因。長年の暴飲暴食で身体のあちこちにダメージが生じて内臓疾患なりまくりだけど、当人はそれを悪しきものと認識していないので、「なんであちこち身体にガタがきてるんだろう」と首を傾げているような状態。日々の数字化されないダメージが蓄積され、何かをきっかけにどっと表面化する、みたいな。
ああ、原田マクドの経営戦略に何か見覚えがあると思ったらアレだ、あれは大阪の未来を暗示しているんじゃないか的な。企業内に「敵」を作って分断することで、徹底した合理化やリストラ、直営店のFC化を進め、企業が培ったリソースを破壊して再起不能にする辺りとか。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2015, 4月 17
培ってきた企業文化やリソースに贅肉が附いていることで非合理な部分があるのはどこでもそうなんだろうけど、非合理だからと言ってバッサリ切り捨てたり安物に置き換えたり、そう謂う発想がそっくり同じなんだよな。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2015, 4月 17
切り捨てる、安物に置き換える、外注化する、こう謂う発想で改革をするとどんな優良企業でも根腐れして潰れるんだなぁ(笑)。皆さんもう忘れてるだろうけど、マクドって外食産業の中でもトップレベルの優良企業だったんですよ。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2015, 4月 17
どこかの漫画のワンシーンで、世の中にあるものは今必要なものと、今後必要になるかもしれないものの二種類しかないというセリフがあったけれど。指摘にある「非合理な部分」ってのがまさにその「今後必要になるかもしれないもの」だったと考えると、すっと理解できるから不思議。見えない部分、数字化されていない部分であり、以前の記事で指摘した部分でもある。保険的考え、遊びの部分、とでも代替表現できるかな。
一口に合理化やリストラで経営を健全化するって言ってもね、それで企業や自治体の培ってきたリソースを破壊すると、どこでも同じものにしかならないわけだから、どこでも同じものだったら別にそこでなくてもいいって話になっちゃうわけで。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2015, 4月 17
それを「根っこの部分を忘れると衰退する」って言っちゃうと、何か創業の理念がどうこうって精神論めいた話になりがちだけど、そうじゃなくて、経営なんてのは形のないものなんだから、蓄積してきたリソースくらいしか伸びしろをもたらす資産なんてないじゃんって話なんだよな。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2015, 4月 17
@chronekotei @shiz_tiger マックでお誕生会やるのが子供の間で流行った頃、あそこはオシャレな場所でしたが・・・いつからああなったのか。創業者の藤田氏が退いてからかなぁ。
— 谷梅之助 (@umenosuke_tani) 2015, 4月 17
藤田田に限らず、経営の神様とか伝説の創業者とか、その手の人材には寿命ってものがあるのよ。特定個人はどうしたって特定の時代性の中で培ってきた個人の思考の中でたまたま当たった成功のメソッドを確立しただけなんだから、やっぱりそのメソッドには不可避的に寿命がある。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2015, 4月 17
原田方式ってもうダメだなと思うのは、焼畑農業だってのもそうなんだけど、基本的にシュリンクする経済の中で、ビジネスを合理化したりコストやリスクを外部に転嫁したりすることで本社部門の収益体質を改善しようって方向性なんだから、そもそも健全な商売のメソッドじゃないんだよ(笑)。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2015, 4月 17
まあ、これは所詮外野の意見だけどね、藤田方式には限界があるとしても、少なくとも「モノやサービスを売ろう」と謂う商売の基本があったけど、原田方式には「儲けを大きくしよう」と謂う発想しかないように思う。儲けること自体は悪いことじゃないが、儲ける為には売らなければならないんだよ。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2015, 4月 17
モノやサービスを売ろうとする場合には、コストって経費だから掛かるものは掛かるんであって、掛かった分だけ売れば好いと謂う発想になるけれど、儲けを最大化しようとするとコストはとにかく敵だから圧迫していくと謂う発想になる。コストを減らすことが目的化するとビジネスは必ず衰退するんだよな。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2015, 4月 17
オレ個人は絶望的に経営に向いてない人間だと謂う自覚があるが(笑)、やっぱり凡庸な人間だと、売るなら売るだけ、合理化なら合理化だけに邁進しちゃうんだよな。どっちも両輪でバランスを採らなければ商売は立ちゆかないんだと思う。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2015, 4月 17
掛かるものは掛かるんで、そこを削ったら商売が根腐れするって判断が出来るかどうかが経営者のセンスなんだろうね。一方的にコストを削っていって本社部門の儲けを最大化しようって発想だと、結局売り食いになっちゃうんだよ。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2015, 4月 17
@chronekotei 確かに藤田経営も晩年は行き詰っていたし、原田時代は正直迷走でしたね。原田の古巣、アップル社・ジョブスの名言「アップル社再建の妙薬は、費用を削減することではない。現在の苦境から抜け出す斬新な方法を編み出すことだ。」がちょっと皮肉に思えます。
— 谷梅之助 (@umenosuke_tani) 2015, 4月 17
@umenosuke_tani 商売が上手く行った時に儲けを最大化しようって発想はあっていいんですよ。でも商売が上手く行ってないから儲けを最大化しようと謂う発想では企業再建って出来ないんじゃないかと思うんですよ。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2015, 4月 17
原田みたいな疫病神が再建のプロみたいな顔してのさばっていたのってやっぱり長期のデフレ不況で日本経済が異常だった影響だよなぁ。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2015, 4月 17
この後さらに大阪の現状が原田社長時代のマクドナルドに投影されているとの話があるのだけど、それは本旨から外れるのでカットするとして。指摘されていることは大よそ納得ができる次第。円高不況で日本から工場が海外に出ていって生じた国内不況も、結局構造的には近しいものがあるよなあ、と思うのは当方だけだろうか。
どっちも店舗数がそんなに多くないから、立ち回り先にあるとラッキーってことなんだよな。電車賃使って喰いに行くとコスパ悪いし。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2015, 4月 17
チキンナゲットの問題や異物混入はマクドナルドの業績不振の直接の原因ではないと思うな。質の低下やコストパフォーマンスの悪さを感じていた顧客の背中を押したのだと思う。
— フロレスタン(緩速充電中) (@florestan854) 2015, 4月 17
@florestan854 田舎のほうだと、マクドってお母さんがガキ連れてママ友とダベるところだったんですよ。それが鶏肉の問題でガキに安心して喰わせられないものだってなったら離れちゃいますね。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2015, 4月 17
ガキ相手のオマケ商法は割と手堅くやってたんだけど、ビジネスパーソンも場所代と割り切るにはコスパ悪いとか、ママたちも子供に安心して食べさせられないとなると、一気に客離れが加速するわな。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2015, 4月 17
@florestan854 ファミリー層にもそっぽ向かれたのがかなり大きいかもしれませんね。ビジネスパーソンはかなり前からカフェとかコンビニに流れていったでしょうし。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2015, 4月 17
@florestan854 マクドレベルのコーヒー飲みたいならコンビニで十分だし、喫茶店的な暇潰しならカフェが充実しているし、そこでファミリー層が離れたら、従来の顧客層全滅ですね。
— knt(黒猫亭) (@chronekotei) 2015, 4月 17
この辺りの指摘は結構興味深い。一つ一つ、コアとなる層が離れていく事案が次々に生じ、結果としてぺんぺん草も生えないような状態になりつつある。これは不特定多数から指摘されているのだけど、その場に店舗があるからって位でしかマクドナルドに行く理由が無くなっている。類似他社・他業種店舗があれば、そちらに行く。つまり店舗の存在自身以外に、「他では無くマクド」とする理由が無くなってしまっている。
数年前まで「マクドのコーヒーは旨い」という話もあったけど、今じゃそれも歴史的な語りに過ぎず、マクドでコーヒーを飲む理由も無くなってしまった。店舗展開状況じゃコンビニにかなわず、価格もそして恐らく味も......だからね。
と、なると。今のマクドナルドはかつての長所の亡骸だけが残った状態。そこから再生するために必要なのは、現状の正確な認識と、今後どの方向へ歩むのかという戦略の再構築。その際に、自らの長所と短所を明確化することと、周辺環境の現状と中長期的な未来予想も欠かさずに。まあぶっちゃけ、リセットして再スタートをはかるぐらいの意気込みでないと難しいかもしれない。
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