統一地方選挙で選挙カーからの声を聴いて思うこと

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先日当方の手元にも、居住地域の選挙の投票用紙と候補者一覧の広報用紙が届いた。まぁ、ツッコミ所が山盛りの語りがあり、ざっと読みしただけでもラノベ感覚で脳内が支配された感じ。それはともかくとして。

仕事先やら自宅でも、選挙カーからの演説......というか自己主張的な語りをしょっちゅう見聞きするようになった。中には「他政党へのバッシングが第一声ってのはどうかと思う」「税制云々主張するならまずは内部留保などの財務会計に関する知識を党内に周到させようよ」「候補者名がほとんど語られてない」というツッコミをしたくなるものも。

理由は公職選挙法にある。走行中の選挙カーで演説などの選挙運動をすることは原則禁止されているが、例外として連呼は認められている。1964年、ポスター掲示などをめぐる規制が強化されたのと同時に決まった。「規制と緩和。バランスをとろうとしたのでは」と総務省。選挙カーの声が届かないと「うちらを忘れたのか」と怒る支持者もいるとか。「ちゃんと見てますというPRなんだ」。相模原市議選の現職陣営がそう話していた。

この通り、名前の連呼が半ば宿命的なところがあるのだけど、聞き手が一定箇所に留まり聞ける時間が限られることを考えると、聞ける範囲で名前が入っているか否かの点で、やはり有意なのですねえ。。。選挙カーの語りを耳にしながら思ったりする。

例えば1フレーズで「スットコドッコイの大食漢、大食漢な不破をお願いします」と、「スットコドッコイの不破、大食漢の不破を、不破をお願いします」とした場合、走る車からのものでは聞ける部分が限られる、何処の部分が聴こえるか分からないってことになる。当然、前者より後者の方が名前が届く可能性は高い。名前の連呼も色々と考えているところがあるのだろうなあ、うるさいことに違いは無いのだけれど。

ただ、どこの党とは言わないけれど、政党名の方が候補者名よりも話に出てくる回数が多かったり、誤解釈やら半ば煽動的な話をおおっぴらに主張する様相は、むしろ小恥ずかしさすら覚えるのだよな。まぁ、詳しく分からない人には十分ゆさぶり効果があると判断しているからこそ、そういうものを繰り返すのだろうけど。

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このページは、不破雷蔵が2015年4月23日 06:42に書いた記事です。

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