テレビのコメンテイターはエンタメであると強調した方がよいのかも

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最近は報道番組的な雰囲気を持たせた、新聞を元ネタに色々と雑談を交わしたりするのも合わせ、井戸端会議的なものを報道スタイルで伝える番組が増えてきた。その方が時間は潰せるし製作費も安く済むし、ネタも常に供給されるから、局側としては願っても無いテンプレートなんだろう。時節を知ることが出来ると視聴者側も認識するだろうし。

ただ指摘の通り、そのコメンテイターの質が問題視されているのは言うまでもない。テレビってのはそれ自身の存在が相応な権威付けされているので、そこで流される内容には一定の信頼性が担保される。予め、そして逐次「これは作り話ですよ」「エンタメですよ」「余興ですよ」的なものをアピールしておかないと、「ここで語られている事は正しい、真実だ」と認識してしまう。特にテレビに熱中する時間が長い世代には。

結局、毒にも薬にもならないどころか、猛毒となりかねない話を「専門家の話」的な雰囲気の中で流してしまう。ちょっとした肩書、それなりな著名人、何かの本を出した人という権威があれば、オールラウンドで神的な存在として認識され、その人の口から語られた内容はすべて事実的な印象を視聴者に与えてしまう。先日の「個人の感想です」を常時テロップに流しておかないと、リスキーな感すら覚える。


無論すべての番組がそうだというわけではないし、製作費を削られて大変なんだと反論の向きもあるだろう。しかし指摘のあるような思惑も多分に見られるのは否めない。これはテレビが良く問題視されるけれど、雑誌などでも同じような状況。


このような番組をエンタメと割り切って見れているのなら特に問題はないのだけどね。ニュースとして観て、教養番組的な信奉をしてしまい、それを実生活に活かしてしまい、本当の専門家の頭を抱えさせる事態が生じている。テレビは特に一方向で、視聴者側は単に受け入れるだけという姿勢が浸透しているので、この類の問題はよく生じることになる。

語られていることが専門家の正しい見識なら問題は無いのだけどね。井戸端会議の戯言が権威づけられてしまっているから問題なのだな。

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このページは、不破雷蔵が2015年4月23日 07:03に書いた記事です。

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