変化する「移動可能限界点」は伸びる一方的なものではないという話

| コメント(0)


先日の【歳を経るに連れて伸びる「移動可能限界点」、それで得られるどきどき感】に関する後日談的な話。まずは自転車の利点について。これは交通機関周りの話ではよく語られるものなんだけど、交通機関が進歩発展すればするほど便利にはなるけれど、それは「移動」という機能面で見た場合の利点であり、移動そのもの、移動過程を、時間を楽しむ時には逆にデメリットでは、自転車はイイよという話。乗り物を箱に例え、自転車は自身の移動とし、自転車の移動を線に例えるってのは、ステキな発想。移動過程の体験をも自分の物として取り込める。

まぁ、歩きで行くのが一番じゃんってことになるけれど、それはそれで移動可能領域の問題が生じてくる。歩きと自動車とでは移動プロセスが線から点に移行してしまうけれど、自転車ではかろうじて線を維持してくれる。バイクは......どうなんだろう。当方はバイク乗りでは無いのでよくわからない。

そして歩き同様、自転車も多分に体力的なものが関わってくるので、子供から大人になるに連れて、行動可能領域はグンと広がる。県境すら越えられるよ、みたいな。ママチャリでも、なんだかドキワクする。冒険の旅、みたいな。


他方、一定の年齢に達すると、判断力や体力の衰えが生じて来るので、「歳を経るほど行動領域が縮まる」という現象が生じてくる。この辺りを前回の記事では触れていなかったので、誤解を受ける向きがあったのだろう。そして「ドーナツ化現象」ってのは言い得て妙な話。線が使えなくなり、点から点のみの移動になる。

先日、当方の行動領域内のローソン100が相次ぎ閉店した話をしたけれど、通っていた際には多分にシニア層の利用客が目に留まっていたのを覚えている。恐らくは近場の住民が便利な生活必需品の調達場として愛用していたのだろう。実際、複数の人がいつもの時間にいつもの方向から店に向けて歩いてくるのを目撃している(自分も通る時間がほぼ一定なので、見る機会が多い次第)。

閉店したお店の貼り紙に「今後はこちらの店舗をご利用ください」と書かれているけれど、その店舗は電車一区間分も先にある店だよね、とツッコミをしながら、シニアな利用客は店が閉じた後、どうなるのかなあ、と心配に想ったりする。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年4月28日 07:20に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「Facebookへの書込みを継続するのは損なのかもしれないな」です。

次の記事は「男性も料理の腕前はそれなりに必要、生きぬくために、生き残るために」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30