「PTAの会合で子供のオタク化防止について定期的に話し合うことになった」の話は保留した方がよさそうです

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恐らくは都市伝説の類もこんな感じで生まれてくるのだろうなあ、という感があるお話。昨日からツイッター上で、タイトルにあるような「PTAの会合でオタク的なものを敵視し、子供がオタク化しないように定期的に話し合うようになった」との話が広がり、それに関する賛否両論の論議が飛び交うようになった。まぁ、多分にセンセーショナルな内容ではあるし、憤りを覚える人も当然いる。当方のタイムライン上でも何度となく公式リツイートされたのが回ってきたり、意見を語る方々も山ほど。

ただ、どうにも型にはまりすぎてテンプレ的な反応過ぎる、PTAが開催されるような保護者の集まりなら、自身がオタク、あるいはそれに近い世代も多分にいるはずなのに、反応が一辺倒すぎる、類似の話が一切出てこない......ということで様子見をしていたところ、上記のような指摘が。一次ソースが2ちゃんねるの匿名による書込み。まぁ、書込みされた時間帯が午前1時半ってのは、保護者の立場にある人にしては少々遅いなってのはさておくとしても、ソースとしてはあまりにも弱すぎる。

ツイッターやFacebook、ブログなどでも似たような事案は多分にある。ただ、それらの場合、同一人物による書込みをさかのぼり、場合によっては検証できるプロフィールを確認し、その確からしさの精査が出来る。ところが2ちゃんねるで匿名の書込みが一次ソースとなると、それ以上の精査が出来ない。

本当の内容を、自分の身バレを懸念して行った書込みなのかもしれない。しかしその一方、「単なる創作話を上げて周囲の反応を楽しみたい」「規制やオタク周りに関して何かアクションを起こさせたい」「炎上する反応も合わせてまとめ上げ、マッチポンプ的なネタとして投下した」など、色々な可能性が浮上する。そしてそのいずれにおいても否定が出来ない。そしてこの類の創作話は、2ちゃんねるでは良くある話。

先日の「赤外線写真による桜の雪景色」同様、一次ソースへの精査を怠ってはいけないのだな、という自戒の意味も込めて。

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このページは、不破雷蔵が2015年4月10日 06:54に書いた記事です。

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