「医者自身が病気になったら"治療拒否"したいケース30」って汎用論ではなかったのね

| コメント(0)


先日からちょっと話題に登って当方のツイッターにおけるタイムラインでもちらほら見受けられたこの記事。オーバー感のある煽りコピーと、興味関心を引きやすい要素を複数盛り込んでいる典型的な「作りタイトル」ってのが分かっていたので、スルーしていたのだけど、業界関係筋から具体的なツッコミがあったので改めて読んでみたら頭を抱え、さらにああなるほど感を覚えたので、覚え書きも兼ねて。


特殊権限のコメントでも言及しているけれど、この記事って元々雑誌の「プレジデント」の特集だかコラムの記事で掲載されていたものが、ウェブ版のプレジデントに転用され、それがさらにヤフーに転用された形になってるのね。その過程で段々元の記事の立ち位置というか特質性が分からないようになり、タイトルと本文をパッと見すると、多くの医者が実はこんな感じに思っているんだよね、的な裏話のような内容に思えてしまう。でも最終ページまで読むと何となく分かるのだけど、これはその方面を主張する一医師の語りに過ぎない。

中には肯定したいような話、少なくとも否定できないようなものもあるけれど、多分に「医療をなめとんのか、ゴルァ」的なものが。理由は上で指摘されている通り。以前【あのビジネス誌「プレジデント」で"病院のウラ側 近藤誠×和田秀樹 「決定版! 頼れる病院、危ない病院"特集...ダークサイドに入り込んだ感じ】でも指摘したけど、プレジデント内部にそういう雰囲気が出来てしまったんだろうなあ、と改めて思ったりする。

紙媒体のような従来型メディアは中堅層以降、特にシニア層の利用者が多い。同時にシニア層は数そのものが増えているので市場的にも膨らんでおり、金銭的な面での消費力も期待できる。さらに健康面での不安を強く抱いている。医療・健康方面で揺さぶり、カモにしたいとの山師は山ほどいるし、告知効果が高まる場を求めている。その需要にマッチするとそろばんをはじき、便乗するメディアが増えても当然なんだろうな。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年5月 6日 06:24に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「「ことりのむーすけーき」のステキさで思ったこと」です。

次の記事は「レモンジーナが店舗にずらりと並んでいた。あれ、いつの間に再販?」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30