9歳息子がパソコンを触り始めたので、ネットの怖さについて話す。
私「君に知らない女の子から写真付きメッセージが来ます。凄く可愛い女の子です」
息子「マジで」
「その子とネットで話すうち、君はどんどんその子が好きになります」
「まあ...///」
「でも正体は大抵おっさん」
「えっ」
— よく眠りたまに色々考える主婦 (@toppinpararin) 2015, 5月 13
昔は相当ハードルが高かったのである程度分別のついた大人から初めて手に触れることが多かった、インターネットの世界。今や乳幼児からアクセスが可能になり、子供の玩具にタブレット型端末が当てられることも珍しくはなくなった。当然インターネットに関する色々な問題点、リスキーな部分も学ばせて、インターネットリテラシーを習得させる必要があるんだけど......これが難しい。
教える大人側が十分に知らない場合も多いし、知っていてもどのように教えるべきか迷ってしまう。そう、下手をすると子供への性教育以上に困難かもしれない。今件はある意味、指針の一つになるかもしれない、子供へのネットリテラシーの啓蒙のお話。
その2
私「君に、可愛い女の子からメールが来ます」
息子「またかよ」
「今度は電話で話します。声も可愛くていい子です」
「キター!!」
「その子に凄く簡単で儲かるバイトを紹介すると言われ、君は喜んで待ち合わせ場所に向かいます。するとそこには女の子は居らず、知らない男の人が」→
— よく眠りたまに色々考える主婦 (@toppinpararin) 2015, 5月 13
→「その男の人は、君にキャッシュカードと暗証番号が書かれたメモを渡し、ATMでお金を全部引き出してくるだけで3万円あげるよと言います」
息子「めっちゃ儲かる」
「コンビニATMでお金を下ろした君は、店を出たところで警察官に呼び止められ(中略)...君もこれで犯罪者です」
「えっえっ」
— よく眠りたまに色々考える主婦 (@toppinpararin) 2015, 5月 13
その3
「君に可愛い女の子からLINEが」
「もう騙されねえ」
「女の子は積極的で、すぐに実際会う約束をし、待ち合わせ場所に来ました」
「本物!」
「彼女は自分の働いている画廊で絵を見ない?と誘い(中略)君には100万円の借金とゴミみたいな版画が残りました」
「もう誰も信じない」
— よく眠りたまに色々考える主婦 (@toppinpararin) 2015, 5月 13
→趣向を変えその4「君はネットで可愛い裸のお姉さんの写真を見かけ、ついクリックします」
「えっ...まあ...そりゃ...するよ...」
「すると画面に『契約完了。3日以内に利用料5万円を払わないと詐欺罪で逮捕されます』と出てきます。払いますか」
「それは払うよ!」
「ねえお母さん今すごく心配」
— よく眠りたまに色々考える主婦 (@toppinpararin) 2015, 5月 13
→息子「じゃあエッチなサイトは絶対に人を騙す...?」
私「絶対じゃないけど子供には見分けられないし第一君にはまだ早い」
息子「じゃあ大人になったら誰からそれを習うの?」
「大丈夫、うちにはプロがいる」
「えっ誰」
「お父さん」
「すっげえ!」
父の威厳を守るよき母だな!(自画自賛)
— よく眠りたまに色々考える主婦 (@toppinpararin) 2015, 5月 13
9歳息子のネットリテラシー教育はまだ始まったばかりだぜ!!(既に疲弊)
— よく眠りたまに色々考える主婦 (@toppinpararin) 2015, 5月 13
ネットを常用している大人にとっては多分に当たり前的な話ばかりだけど、初めてネットの世界に足を踏み込んだ子供にとっては、何もかもが新鮮な......というか、驚愕的な話に違いない。これらはあくまでも事例であり、必ずだれもがそうなるってわけではないけれど、良くできた事例であるし、国民生活センターなどで提示されている事案と何ら変わりはない。大人が知っているその常識を、子供が知っているとは限らないのだな。
インターネット(経由の情報を展開する端末)の表現力は極めて高く、魅力に満ちあふれているからこそ、無垢な子供の好奇心をくすぐるリスクも高くなる。一度や二度の啓蒙では、誘惑から完全に逃れることは難しいだろう(新人教育と同じようなもの)。保護者サイドとしては繰り返し、根気強く教え諭す必要がある。それこそ、食べ物の好き嫌いをどうにかしなきゃ、というのと同じ位の労力が必要になる。
それにしても......ネットリテラシー周りの啓蒙ってのは、過去に前例がないだけに、色々と興味深いものがある。試行錯誤は続くんだろうな。
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