なるほどApple Watchにはそんな効用があったのか、という話

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とにもかくにも未来的なガジェットには違いなく、Apple製品の中では久々に同社らしいアイテムのような雰囲気を覚えさせるApple Watch。利用スタイルを語るお話や画像を見て「んーなんだろう、この頭の中のもやもやは」的なところがあったのだけど、そのもやもや感を吹き飛ばしてくれたのが、この指摘。

そうか、Apple Watchはスマホの美味しい所取りだからこそ、その美味しい所だけで満足できる状況では、ベースとなるスマホを使わなくなるのか。

確かにスマートフォンは多種多様な機能が実装され、アプリを使えばまさに万能なマジックアイテムに他ならない。で、それを手元に持ち出して作動させると、あるいは手の届く範囲にあると、つい色々とやってしまう。まるでずらりと並ぶバイキング料理を目の前に、大きな皿の上に色々な料理を山盛りにしてしまう、そんな感じ。本当は大トロだけを食べたかったはずなのに、なんでこんなに盛ってしまったんだろう、みたいな。

で、出歩きなど機動力を優先する場面では、確かに詳細までは必要としない場合が多い。でも「詳細」の方が魅力的な面は多いので、使えるならばつい使ってしまう。そして気がつけば時間がばしばし過ぎている。でも要点だけが提示されていてれば、その要点で用事が済んでしまうのでそこで、元の状況に戻れる。バイキングの例なら、最初から小皿を持ってお寿司のコーナーに並んでいれば良い的な。


充電時間の部分はさておくとして。時間の節約という観点では、自分を自制する意味でもApple Watchは良いアイテムになりうる。その意味ではむしろ注力しすぎて健康面をはじめとした社会生活面で問題が出ている中高生向けのアイテムな感は強いし、以前【ドコモがApple Watchみたいな端末「ドコッチ 01」を出すそうです】で紹介したドコモも似たような発想を有していそうだ。

なるほどねえ。あえて基本部分のみのシンプルなものを提供し、自制をうながすってのは面白い発想だな、確かに。人間って誘惑に弱いから、物理的・ハード的な制限をかけるってのは効果的な方法論の一つとなるからね。

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このページは、不破雷蔵が2015年5月 4日 09:06に書いた記事です。

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