NHKが講談社に敗訴 辻村深月さん小説のドラマ化中止めぐり http://t.co/wcOzrQBMFn 04月29日
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 4月 30
NHKは、訴状で「脚本家が最初に考えた原作の変更点のうち、半分程度は脚色の必要性を説明することで原作者に納得してもらい、残りの半分程度は原作者の意向を優先して脚本家が脚本を書き直すというのがテレビ業界では一般的」と説明。NHKの担当者は「放送局として我々が作る編集内容に関して第三者が口を出せることを認めてしまうこと自体がほとんど検閲にあたる」と証人尋問で訴えた。
今件は上記報道がなされた時点で色々と首を傾げる人がいたり、結構きな臭い話ではないかな、という感はあったのだけれど、講談社側の解説リリースが出されてその内容が公知されるにつれて、単なるきな臭さでは済まない雰囲気が出てきた次第。
NHKの原作ドラマの白紙の件って、これは講談社や原作サイドの肩をもつよ。脚本が2週間前って、、そりゃないわ>>> http://t.co/Ha0JAi1AUt
— 松山せいじ5/2こみ1し46b新刊あり (@seijimatsuyama) 2015, 4月 30
・原作者の意志を尊重せずに一方的な改変ドラマはダメだよね
・チェックしたいから何度もプロット請求をしたがクランクイン2週間前にようやく準備稿(続) pic.twitter.com/Q7YjYnDRG0
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 4月 30
(続き)
・内容は根幹解釈を覆しかねない、容認しがたい改変
・講談社側は「容認できない」と伝えたらNHKは「費用全額払え」と裁判を起こしてきた
・脚本委嘱料、撮影に要する美術費、出演料、職員の出張旅費・手当、会議費、タクシー代、携帯電話代、原作書籍の購入代金まですべてを要求
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 4月 30
講談社側の主張のみですので全てをそのまま鵜呑みにするのはリスクがありますが、文面からは講談社側の「想い」がじわりと伝わってきますね。特に請求内容の列挙部分に。NHKの全体的なものなのか、制作部局レベルの問題なのか......
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 4月 30
NHKのドラマ化白紙訴訟、講談社側から正式声明が出ました。とりあえず片側からの主張だけではあるけど、ザッとまとめてみました。NHK側からの反論を待ちたいですね。
http://t.co/MvfZOBQu5m pic.twitter.com/ziH1OVr6N5
— たられば (@tarareba722) 2015, 4月 30
NHKが控訴するかはともかく(その場合たぶん講談社側・原作者側が事前にどこまで許諾を与えていたかが争点になると思うけど)NHK側は「編集内容に口を出すのは検閲だ」と言ってしまってるのが致命的だよなあ。今後大河だろうが朝の連ドラだろうが、NHKのコンテンツは改変し放題ってことかな。
— たられば (@tarareba722) 2015, 4月 30
また、裁判でNHK幹部が「(原作者でも)脚本に口出しするのは検閲」と平気で口走っちゃうって、これかなり根深い業界慣習だということですよね。ドラマ化すれば原作が売れるのは分かってるし、揉めれば他局との関係も悪くなる。小さい出版社や原作者は相当煮え湯を飲まされてきたんじゃないかな。
— たられば (@tarareba722) 2015, 4月 30
一部重複ですが、このドラマ化白紙訴訟、相手が裁判を受けて立てる法務部と、訴訟内容と自分達の主張を各メディアに流せる広報部を持つ講談社、それに一本ドラマ化が流れてもまだ許容できる実力を持つ直木賞作家の辻村深月さんが揃ってたからこそ表面化したんですよね。どう考えても氷山の一角。
— たられば (@tarareba722) 2015, 4月 30
今頃必死にアラ探し合戦してるんだろうなあ・・・。まあこの情報だと講談社&原作サイドの肩持ちたくなりますよね。 後戻りできないくらいに進行していれば版元が許可は出すだろう系ビジネスが最近はよく破綻してるなあと(ーー;) https://t.co/ORBxm9CQP4
— 有馬啓太郎 (@aryiaman) 2015, 4月 30
テレビってのは4マスの中でも特に大きな影響力を持つので、その内容がいかなるものであっても、原作がテレビ化されれば膨大な宣伝効果を生み出す。だからこそ「テレビ化するんだから文句はいうなよ」的な不文律、さらには文面化......はされないだろうけれど口頭なりでのオールマイティーカード的な権限施行ってのは多々行われている感はある。傍から見てもそのような事態の結果なんだろうなあ、という状況は良く見受けられる。今件はそれがモロに暴露された形ではないかな。
一方でNHK側の態度が全体としての意向なのか、それとも制作部局やプロダクションレベルでの功の焦りから来た暴走なのか、少々見極めが難しいところがあるのも事実。NHKサイドの反論がまだ無いからね。
ただこのような話が出てくること自体、テレビ化することの絶対的な効果ってのが、昔と比べると小さくなってきたのかなという気はする。少なくとも無敵カードとして振り回して有無を言わせないってことは、条件次第ではあるけれど、出来なくなったということだから。そして状況が暴露されてしまった以上、視聴者などが抱いていたわだかまり、もやもやが一部ながらも晴れてしまった。「これまでも似たようなことはあったんだろうな」と。
指摘にもあるけれど「NHKの担当者は「放送局として我々が作る編集内容に関して第三者が口を出せることを認めてしまうこと自体がほとんど検閲にあたる」」と表したこと。これは非常にマズイ。これが事実だとすれば、報道などにおいてはセンシティブな話である「検閲」について、報道サイドが自己の都合の良いように使いまわしているということを自ら明らかにしてしまったことになるのだからね。
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