震災がれきのうち津波堆積物処理は事実上終了していた

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↑ 沿岸市町村の津波堆積物処理の進捗状況(被災三県・県ベース・2015年3月31日時点)(万トン)
↑ 沿岸市町村の津波堆積物処理の進捗状況(被災三県・県ベース・2015年3月31日時点)(万トン)


先程本家サイトで【被災三県で未処理地域は福島県のみ、同県での津波堆積物の処理も大よそ終了宣言...震災がれき処理動向(2015年3月31日時点)(最新)】として、震災がれきに係わる状況精査の記事をアップデート。いつものタイミングじゃなく、随分と朝早くから......と不思議に思った人もいるかもしれない。実は今記事で補足を入れるために、前倒しで掲載した次第。

で、その理由はというとその本家サイト記事にもある通り、4月30日発表(リリース上は4月24日付けだけど)分の2015年3月末時点で、震災がれきのうち津波堆積物処理が数字の上では終了していたから。ちょっと大きな節目だな、と。

もちろん細かい部分、リリースなどの報告書では計上されない細かい部分はまだ残っているかもしれないし、いわゆる「避難区域」にはまだあるかもしれない。しかし少なくとも統計の上では無視できるほどに、処理は終了したことになる。

あとは数%残っている災害廃棄物処理。こちらはまだ破損した状態のままの建造物が残っているようで、もうしばらくはかかるらしい。また処理を済ませるための施設も建設中で、この動向にも大きく左右される。

もっとも数字としてはごくわずかで、今後がれき処理の公的な進捗リリースも節目節目での更新となり、月次の形ではなくなるとの話。まぁ、年度末でよい区切りでもある。

昨年度末、震災がれきの処理が福島県の分だけになった時には結構あちこちで報道されたはずなんだけど、今件の「津波周りは終わったよ」って話は、とんと耳にしない。ニュース性が無くなったから、なのかもしれないけれど。色々と複雑な気持ちではある。

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このページは、不破雷蔵が2015年5月 1日 06:52に書いた記事です。

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