サントリー食品、「サントリー 南アルプスの天然水 オレンジ搾りスパークリング」の発売を延期 http://t.co/aakUlUd1nj http://t.co/57FzjLeVPM pic.twitter.com/2TjUV0vSx2
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 5月 1
「サントリー 南アルプスの天然水 オレンジ搾りスパークリング」(以下、本商品)は、新しい炭酸飲料の味わいを提案し、炭酸市場の活性化を図るべく、6月30日(火)から全国で発売する予定で準備を進めてまいりました。しかしながら、本商品は、「天然水&ヨーグリーナ」と同じ生産工場での生産を予定しており、まずは、「天然水&ヨーグリーナ」の供給体制の再構築を最優先するため、本商品の生産予定のラインを「天然水&ヨーグリーナ」増産のためのラインに切り替え、発売をいったん見合わせていただきます。
先日からレモジーナとヨーグリーナという、ドリンクーナ的な商品欠損を相次ぎ起こし、品薄商法との糾弾を受けたサントリー食品。生産一時休止発表後の小売店での在庫状況を見るに、品薄商法では無く商品需要の目算の甘さと、小売店や問屋などとのパワーバランスの問題、商品開発やプロモーションの良さがかえって仇になった感はある。
で、「オレンジ搾りスパークリング」も恐らく似たような「発売直後の超需要」が予想されること、さらに「天然水&ヨーグリーナ」の生産再開を予定しており、そちらを優先することから、発売を延期してしまうとの話。
以前も推測したけれど、商品寿命の短縮化......というか圧縮化に伴う突風的な需要の出現に、従来の商品提供スタイルでは追いつけない状態が発生してしまっているのに加え、各企業が普段持っているはずの余裕的な部分、保険的要素がカツカツになっている気がする。普段は100位で十分だけどもしもに備えて生産力を150位有していた企業が、経費削減のために余裕部分の50を削って10位にしてしまう。40の「普段は遊びで維持費ばかりかかる」部分を削ればその分、普段の維持費は削減できるけれど、今件のような「突然150の生産力が必要」な時に対応できなくなる。
そんな内部事情を想起すると、何となく納得ができてしまう。余裕とか遊びとか保険とか。イメージ的にはあまり良くない印象はあるけれど、それが必要となる状況が生じた時のことを思い返すと、やはりある程度は必要なんだなあ、と再認識させられる次第。
コメントする