2015/05/07 緑茶と死亡・死因別死亡、コーヒーと死亡・死因別死亡について(国立がん研究センター) http://t.co/usz5hnVaAR pic.twitter.com/S7DpEC3Mk7
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 5月 7
先日複数の報道で伝えられた「緑茶を飲むとがんとか脳溢血になりにくくなるよ」的な報道の一次ソース。緑茶を習慣的に飲んでいると死亡リスクが低くなる、緑茶の色々な成分が要因かもしれない、コーヒーも似たような傾向があるけれど、飲み過ぎはあまり意味が無いかも、的な話。
まぁ、新聞報道なども大よそそれなりに説明はしているのだけど、今件は「緑茶やコーヒーの成分が主要死因を減滅させる」ってのを証明したわけでは無いので、ご注意を。
つまり今件は膨大かつ長期間に渡る追跡調査のデータを精査し、相関関係がありそうなデータを整理して統計と成し、相関関係について確認を取ったもの。因果関係までは説明されていない......というか出来るはずがない。今件研究はあくまでも(従来から言われていることの)相関関係的なものについて裏付けを取り、因果関係を立証するための道筋を作るためのもの。統計値が相当なものだから、妙なぶれはないだろうけど、例えば今件は緑茶を定期的に飲んでいる人は健康に留意する傾向があるので、各種死因のリスクが低くなる、との因果関係の結果として出てきた可能性もゼロとはいえない。
ただ、闇雲に因果関係の立証の研究をするよりは、今件のように相関関係上の裏付けをとった上でとりかかった方が、空振りを減らすことができる次第。いつも料理がつまみ食いされていて、そのような時には二男の食事が食べきれずに残っていることが多いから、食事の前に二男に監視をつけてみよう、的なところ。
まぁ、統計的精査ってのは得てしてこんなもの。地味だけど、非常に興味深く、そして他方面の研究に役立つ素材となる。関連資料として今回合わせて発表された、コーヒー周りの話も面白いよ。コーヒーは一日4杯まで。覚えておこう。
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