この間給食の野菜が苦手でフリーズしている4歳クラスの女の子がいたので「それ苦手なの?」「うん...嫌いなの...」「えっ...!?嫌いなのに頑張って食べてるとかめちゃくちゃかっこよくない...!?」って大袈裟に驚いて見せたら「でしょ!?」ってドヤ顔でペロッと完食したからほんと子どもは面白い
— はめこ (@otousan28) 2015, 5月 8
具体的にこの方法がどれほどまでに有効なのかは統計をとったわけでもなく科学的に証明されているはずもないので分からないけれど、「この発想は無かったわ」的な感心を覚えさせてくれたお話。子供が野菜を苦手とするのは過去のトラウマ以外には概して、以前解説した通りその苦みなどを生物の本能的に「毒かも?!」と思ってしまうところに起因するのだけれど、本当に毒ってわけではないのなら、「食べたくない」という思い以上の「食べたい」という気持ちを子供に与えれば良いわけで。
よくあるのがご褒美を用意する的な発想ではあるけれど、今件はその観点で非常に賢い切り口を用いている。
要は嫌っていやいやながらも食べている状況を逆にほめて、そのほめ方も「食べている状態が凄い」と持ち上げる形にしている。現状をポジティブな状況に底上げし、さらにそれを加速させることで子供の自尊心を充足させるように仕向けている。単に「(嫌がっていても)野菜を食べて偉いわね」とほめるよりも、さらに子供にやる気を起こさせる点で高く評価したい。
この類の切り替えしってのはなかなか思いつかないものだけどね。そして中には「子供をもてあそんで」という評価をする人もいるかもしれない。それでも少なくとも個人的には、この発想は大好き。是非このような言い回しがすっと出来るような人になりたいものだ。
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