「コンビニドーナツ談話」をトゥギャりました。 http://t.co/YPmAsZHlgr
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 5月 9
ファミリーマートの袋詰めスタイルな特化カテゴリスタイルのコンビニドーナツ。以前も何度か紹介したけれど、実はこれ、かなり品質が良い。長所・短所はあるにせよ、ローソンやセブンのようなカウンターでの専用ケース売りにしなかったのは、やはり正解だといえる。その話も含め、ドーナツがコンビニにおいてどのようなポジションを占めつつあるのか、意外な客層周り、需要の変化なども合わせ、色々と雑談を交わしていたら、何となく見えてきたものがあったので、まとめておいた次第。
まぁ具体的にはもう少し検証数を重ねるか、公的データの登場待ちではあるんだけど、多分に企業秘密レベルの数字なんで、恐らくは出てこないだろうなあ、という感はある。それほどまで、コンビニドーナツは実の所重要な役割を果たしそうな感がある。そういやドーナツって親子連れも買っているけれど、同時に一般就労者、特に力仕事をしていそうな外観の人もざくざく買っているよなあ、的な。
で。先日本家サイトで牛丼御三家の売上動向を【吉野家の客足減退止まらず...牛丼御三家売上:2015年4月分(最新)】で書いた際に改めて数字を見直して、さらにコンビニの昨今の動向を思い返して「もしかすると」的なものを文末でちらほらまとめておいたのだけど、今回のドーナツ談義でその考えはあながち的外れでも無いな、という気がしてきた。
これまでの低単価でお気軽な食事、よりハードルの低い大衆食堂的な立ち位置の食事、あるいはその提供場所が、これまでは牛丼やハンバーガーショップだった。それが震災、超絶円高不況、さらには恐らく団塊世代の大量退職などを経て、コンビニへとシフトした感がある。あと、デフレ感からの脱却も要素としては小さくないかも。
市場規模や柔軟性では牛丼やハンバーガーショップはコンビニには勝てない。絶対に。イートインまではじめられちゃったらもう目も当てられない。加えてコストの上昇も生じている。
客数が減退傾向を継続しているのは、この「廉価メニュー(食事)目当ての客がごっそりとコンビニ(で調達、多分は中食かな)にシフトした」のが原因かな、と。それを受けて、これまでの「安くてお手軽、ぶっちゃけるとおチープでスピーディな大衆食堂」的な土俵から離れようとしているのが、モスフードやケンタッキー。牛丼チェーン店なら吉野家(鍋などの高品質メニュー)、松屋(多種メニュー)という感じ。
ドーナツに限っても、廉価版的な、一般的なドーナツはコンビニに食われてしまっている。そりゃごく普通の、ありきたりなドーナツ(例えばオールドファッションとか)も、コンビニ版とミスタードーナツ版を比べれば違いがあるって人も多いけれど、ぶっちゃけるとその違いが分かり、あえてミスドを選ぶ人がどれだけいるのか。だからこそミスドは最近、特に「他にはない、ミスドだけのドーナツ」的なものを続々と出しているのだろう。......あー。そういや、4月開店予定だった例のパイ専門店Pie Face、どうなったんだろうな。続報が無いんだよね。
コンビニの市場拡大や対応領域の膨張に伴い、関連、周辺業界も大きく様変わりしている。ここ数年で廉価ファストフードは大きく様相を変えるかもしれないな。
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