基礎知識は脳内データベースを作るようなもの

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先日の【暗記中心の基礎教育はそれなり以上の価値がある、役に立たないなんてのはウソだッ】の後日談的な話。積木の調達とか道具の使い方の学習といった例え方をしたけれど、「脳内データベース(DB)を作る」という言い回しは何だかスッキリ感が強い。学生の時に一杯勉強をしてテストで良い点をとり好成績を収める(ような学力、知識、技術を身に着ける)ことで、人生の選択肢が増える特典をゲットできるゲームみたいなものって表現に似ている。


SFなどの設定で時折見られる、未来の技術・道具を過去に持ち込んだり、科学技術が衰退した未来でかつての高度技術が発掘されたという話。それの話にも近い。突然ぽんっと高レベルなものが持ち込まれても、使いこなせるはずもなく、振り回されるだけ。技術の継承や蓄積がないので、使いきりになる。上手く継承、応用できればいいけれど、大抵は大きく劣化する。技術や知識は蓄積され、その蓄積分を容易に習得できるからこそ、その先に進める。大学受験の時にも各種参考書や過去問が無いと、随分と難儀してしまうのと同じ。自動車が欲しいな、と思った時にわざわざ車輪の再発明から始めなきゃとかいう、バカなことを勧める人はいない。

自由、柔軟性、想像力(創造力)。大切な要素には違いないけれど、その前提となる基礎知識がないと、その能力も十分には発揮できなくなる。自由さ・柔軟性を潰してしまっては身もふたもないけれど、基礎知識が無いのに自由ばかり与えていては、結局伸びる可能性を十分に発揮できなくなるかもしれない。何もない所から可能性や応用ってのは発生しないからね。

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このページは、不破雷蔵が2015年5月10日 07:53に書いた記事です。

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