ドベネックの桶 たとえ一枚の板のみがどれだけ長くとも、一番短い部分から水は溢れ出し、結局水嵩は一番短い板の高さまでとなる http://t.co/VCHTsqnISN pic.twitter.com/Ehim57CGJQ
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 5月 10
リービッヒの最小律を説明するための例。但し現在ではリービッヒの最小律に関しては、それぞれの要素・要因が互いに補い合う場合があり、最小律は必ずしも定まるものではない、とされている
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 5月 10
(特定の業界に関する評価は、その業界のもっとも低いレベルの人物の水準で成されうる、という話のたとえとして。(公式RTしたい所ですが、不適切なワードが混じっているなどの事由で)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 5月 10
以前「なるほどな」と思いながらも覚書をするのを忘れてしまってそのまま失念していたイラストと考え方。先日ツイッターのタイムライン上に挙がって、当初はそれをそのまま引用しようと思ったのだけど、どうも色々ありそうなんで自分で改めてソースを探して、今件のように。
元々植物の育成などの考え方として「リービッヒの最小律」ってのがあり、色々な栄養素をぶちこんでも、それぞれの栄養素の一番少ないものに基準が合わさり、収穫量が決まってしまうとの話。その概念を分かりやすく説明するのが「ドベネックの桶」というイラスト。
要は、例えば自動車の模型を作る際に、車輪だけ10台分あっても本体が1台分しかなければ、模型そのものは1台分しか完成しないよ、みたいな。
で、その考えが趣味業界、特にオタクと呼ばれがちな界隈では通用されやすい、と。多数が礼儀正しくしていても、ごく一部に「困ったチャン」が登場した場合、業界全体はその「困ったチャン」に水準があるように見られてしまう......という話。
もっとも「リービッヒの最小律」の説明にある通り、実際には他の栄養素が補完しうる場合が多々ある。自動車の模型ならともかく、植物の場合は、一番長さが短いパーツを、他のパーツがある程度補完することもある。そして業界云々の場合でも、短いパーツが細い、小さなものであれば、絶え間なく水を投下し続けて漏れ出す量以上の水を投入できれば、もう少し高い水準に水位を維持できる。
まぁ、確率論的に考えれば樽が大きくなる、つまり業界界隈の構成者数が増えてくれば、短いパーツに該当するような人が出てくるのも仕方がない。問題はその時に、その短い部分がどうして登場したのかを考え、そしてどのように塞ぐべきかってことなんだろうな。放置しておけばますます短いパーツが周囲を侵食してしまうようではマズイわけだし、不具合のあるパーツを補完するなり取り除かねば、水位は下がったままとなる。
難しい話ではあるけどね......。
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