「起業独立の成功」と「サラリーマンの出世」に必要な要素は共通するところが多いのかも

| コメント(0)


独立創業してから三年以内に滅んでしまう事業は何%とかいう話が良く交わされる。統計的に算出したものもいくつかはあるんだろうけれど、官公庁ベースでのデータをもとにしたものはあまり耳に入らず、むしろ書籍のセールスコピー的な話ばかり。まぁ実際、言われている話に近いものがあるのは事実だ。

で、この廃業率周りってのは実は統計的にはなかなか取得されにくい。何しろ追跡そのものがとても困難だから。それゆえに現場で各種事例に触れている人の言質を集約して、それらしい実情をイメージするしかないのかな、という感はある。その意味で今件の指摘は納得のいくものであるのと共に、貴重な話ではある。


結局のところ、よほど尖った部分を持ち合わせていない場合、企業という組織の中でようやく生きながらえることは出来ても、そこから飛び出た場合、保護される部分が無くなって、あっという間に息絶えてしまうってことなのかな。

例えば優れた絵を描ける技術を持つ人がゲーム会社で各種ゲームのグラフィックを担当していたとして。その人が独立のために会社を辞めた場合、あらかじめ受注ルートなどを確保していれば問題は無いのだけど、そうでなければ一から営業をはじめねばならない。自営業として絵を描き続けるならば営業は欠かせないし、お金周りの計算をはじめ、絵以外の部分で成さねばならないことは増える。法人化したり、そうでなくてもアシスタントを頼むようになれば、人事管理も必要になる。それ相応のスキルが無いとやっていけない。

「サラリーマンで優秀とされる人」ってのは結局、尖った部分があり、かつ柔軟性に富み、一定基準以上の能力を持つ人。アメーバ的なもの、そう、例えば「寄生獣」ならば分身してもそのまま単体として動けるミギーのようなものであり、そこまでのレベルに能力が達していない(サイズが小さい、つまり能力が足りない)と、たとえ本体からちぎれる=独立しても、固体としての存在を維持できない。そんな感じじゃないかな。

「サラリーマンで出世する素養と起業・独立で成功する素養は大半の部分で共通してる」。これは金言だと思う。見方を変えれば、その部分を上手く把握出来れば、どのような状況でも上手くやっていけるってことだよね。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年5月11日 08:00に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「「経営者目線で仕事しろ」というけど「経営者並のお給料あげるね」は無いよね、そういえば」です。

次の記事は「ねこ探しの写真は顔のアップじゃなく全体像が望ましい」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30