コミュニケーションの問題は片方だけの判断で任せるとリスクが生じることも

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これはAll or Nothingではなくケースバイケースではあるのだけど。あるいは相手の特性の問題では無く単なる相性の話、さらには周囲をとりまく環境が主要因で、辞めたり移動した先は以前の場所より居心地が良い環境だったという話だけなのかもしれないけれど。そして本当に当事者側の問題だった事案と、実はそれ以外の要因、今件指摘のような、「コミュニケーションに問題があるのでアウトだね」と指摘した側に実は主要因があるっぽい事案との比率は、統計が取られていないので単なる例外的な話なのかもしれないけれど。指摘を受けてハッとさせられた話ではある。

例えば物理的損失がカウントされていたり、不特定多数から同様の声が挙げられている場合ならまだしも。問題があると指摘された人が、実はその指摘をした方に問題があるというケースは想定されうる。あるいは性質、能力の問題ですらなく、単に相性が悪いだけで「コミュニケーション上に問題がある」というラベルを貼られてしまったかもしれない。

この辺りの話って、要は適材適所がさらに上の部分で出来るか否かってことにも関わってくるのかな、という感はある。人の能力、相性なんてのは数字化できるわけではなく、個々の人にその内部的な心理、深層部分までほじくり返すわけにもいかないので、ベストな組合せなど作れるはずもなく、歯車がずれるなんてのは日常茶飯事。そのずれた状態でも何とか出来る人もいれば、難しい人も居る。そのかみ合わせのずれを最小限に抑えるような配慮をするのが、上司なり人事課に求められるのだろうな。

相性とかコミュニケーションの性質の組合せとかも、結局先日の「時間に色々と制限はあるけれど、優秀な人材をどのように扱うのか」と同じで、形の異なるパーツの組合せを巧みに行う、パズル的な要素として考える必要がある気がする。まぁ、見えない部分が多いだけに、難しいのだけれど。

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このページは、不破雷蔵が2015年5月16日 08:06に書いた記事です。

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