「ガイドラインのギリギリ歩いている俺様カコイイ」「線上でも内側だから問題ないだろ」的な話がTL上にちらほら出てますが。これ、表現問題とかも絡んでくるので微妙な線なのですけど、グレーゾーンの悪用とかつまみ食いの問題とか空気読め的なものな気がします。以前触れたかな?
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 5月 21
明確な線引きがしていないのは、明記されていない理由が多々あって、その曖昧な部分で柔軟な対応が出来るよう現場の意見を尊重する、状況に応じて臨機応変に対応するって意味合いもあるのですよね。で、その部分を色々なサイドが読んで、大人の姿勢で判断する。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 5月 21
是も先日からの【15歳ドローン問題と「囲い」と真の加害者と】に合わせて、いくつか寄せられた、あるいは語られているお話の中で色々ともやもや感が頭にあった話。直接、即決でクロと判定できるようなものではないから何をやっても構わないという語りがちらほらとあり、定期的に挙がってくる表現問題と似たような香りがあるなあ、ということで、ちょっとつれづれなるままに。しばらく前に挙げた「空気を読むということ」にも近しいものがあるかもしれない。
以前 練馬の自転車向け歩道区域 http://t.co/JZDzjZtnvU にもあったけど、歩行者優先とはあるけれどちゃんと色の識別がしてあり、自転車のマークと共に片方サイドは色が別にしてあり、自転車が使ってほしいとの意図が見える。 pic.twitter.com/r2OQ1FGCzl
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 5月 21
でも法的な問題もあるのでしょう、明記はされていない。「意図を読んでね」ということ。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 5月 21
元々そのグレーゾーン的な部分は社会の構造上生じ得るイレギュラー的な要素に対する遊び、保険的な役割も果たしているのですよね。予備軍的、予備予算的なもの。まさに「みんなで配慮して幸せになろうよ」的な。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 5月 21
そのような配慮に対し、意図的に、あるいは無意識にギリギリを貫いて自らの利益を極大化し、それをさらに拡散化しようとすると、仕組みを整備する側もお目こぼしが出来なくなり、ガイドラインが明確化される。便利な裏技的な話が広まると穴が埋められたり、
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 5月 21
つまみ食いが大胆なものになると叱られて禁止されたり、試食品コーナーでタッパーを持って周回する人が出ると試食コーナー自身が無くなったり。結局は個人の過度な欲が、皆のちょっとずつの幸せを先取りして台無しにしてしまう、そんな感じです。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 5月 21
フリーダムであり続けるために自主的に線引きをする、って理屈を飲み込めない人が増えた結果が今の規制だらけの世の中、そんなお話。 https://t.co/31QS1LlVaR
— ?男爵ex(クソリプリーズ (@exbaron) 2015, 5月 21
@Fuwarin 通信規制とちょっと似てますよね。全員が同時に使わない前提でどうにか(そのコストで)成り立ってる。
— ?男爵ex(クソリプリーズ (@exbaron) 2015, 5月 21
@exbaron ベストエフォートとか。銀行の預金の仕組みとか。ですね。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 5月 21
@exbaron 加えるなら、かつては新技術や違法スレスレの抜け道が発見されても新聞沙汰になるようなレベルまで浸透するのにかなりタイムラグがあって、規制によって損なわれる利便性や弊害を慎重に検討する余裕があったけど、今は拡散が速過ぎて悠長なこといってられない。
— ?男爵ex(クソリプリーズ (@exbaron) 2015, 5月 21
すべてを包括できるようなガッツリとした法規制を明文化してしまうと、社会そのものが非常にぎこちないものとなってしまうし副作用も大きくなる。それを防ぐためにある程度のゆるやかな規制とグレー的なエリアを設ける手口ってのが結構ある。社会そのものは線引きをしたその先にあるものも、ある程度は取り込めるような余力、保険的な許容力を持っている。でも原則はその線引きをした部分までなので、それに従っている限りは社会は安定感を維持できる。まぁ、ちょっとぐらいはその線引きの外の、グレー部分からの取り込みもなんとかなるかなあ、という。
ただそれが日常茶飯事的なものとなったり、次から次へと線を超える事案が出てくると、社会の許容量、余力はオーバーフローを起こしてしまう。具体例で挙げているつまみ食いなどと同じ。
相手方の、直接目には見えないけれど、その向こうにある意図を読んで自分を慎む。その辺を理解できず、あるいは理解しても知らないふりをする、自己利益の最大化を最優先事項としてしまう、そしてそのような所業を賛美する。まぁ、短期的にはその行為を成した人の成果が出るのだから評価されても当然なんだけど、結局全体的には損をしてしまうことになる。
今件のドローンの件にしても直接、即効で対応する法規制が無いから無罪だとする意見もあるけれど、そのような意見が出る、抜け穴が体現化されたことで、その穴を埋めるだけでなく、しっかりと穴が再び開かないように周囲までみっちりと固定化するような規制がかけられてしまうことになる。少数の「俺様の短期的利益」が「多数の中長期的利益」を収奪するという構図でもあるんじゃないかな。
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