1980年代の言語生理学のretrospective studyにもありました。幼少期海外生活経験の無いbilingual の人物たちは例外なく中学高校での国語の成績が極めて良かった。5段階で4.5以上だったはず。 https://t.co/YHzWXVOfG8
— Naruyoshi Ogimachi (@IMCJicu) 2015, 5月 24
言語生理学のツイートに反響がありました。今出先なのでブルーバックスの書名が不明です。その本では「中学から英語を正式教科にするのは合理的である。12才までは何語でもいいから一つの言語を形而上学的思考ができるレベルまで学ぶ事が良い。複数言語が中途半端だと複雑な思考ができなくなる」
— Naruyoshi Ogimachi (@IMCJicu) 2015, 5月 24
言語ってのは人が他人に意思疎通をするために長い時間をかけて構築したツールに他ならず、そこには多種多様な人の発想や工夫、仕組み、事情が込められている。時代の流れと共に文法や言葉の意味が少しずつ変化するのも、世間の流れに刺激を受け、常に生き物のように最適化されていくから。ベイズ理論みたいなものだな。
当然その言葉は、それを使う社会全体の概念構造なども反映しているため、言葉をしっかりと学び、自分のツールとして十分活かせるようなレベルにまで理解しておくと、それに沿った理論構築ができるようになる。RPGなら特定の職種のレベルが上がると、さまざまな複合技ができるようになったり、高度な武具を作れる、魔法を使えるようになるのと同じ。で、頭が柔軟なうちに、一つでも使いこなせる言語を習得しておけば、その言語における理論構築ができやすい頭を作れるため、複雑な思考も容易になる。
まぁ、子供のうちに複数の言語をマスターしていればよいのだけど、それが出来るか否かは個々の能力次第。苦手な人も多いから。
で、外国語学習に際して本当に必要なのが母国語を操る力。これが中途半端だとどうにもならない。
どんな言語でも良いから(母国語が一番便利なんですが)まずは概念の形成をしっかりやる事。概念空間が無いと、言語空間から情報を投げ込む先が無い。つまり情報が加工できない。
— KGN (@KGN_works) 2014, 4月 7
これはホントにそう>母語が出来ないと思考の素地ができない
中学生くらいからの訓練で十分です。
それよりも日本語でしっかりと概念空間(思考が作られるのはこちらだが言語空間と密接にリンクしている)を作っておく事。
母語で作られる概念空間なしに思考は出来ません。
— KGN (@KGN_works) 2014, 11月 21
1.母語で概念空間形成
↓
2.外国語の基本空間形成
↓
3.パラ言語を用いて相互変換
↓
3.外国語での概念空間形成
の順に進む事も多いですから、1が出来てないとその先に進みません。
母語に無くて外国語にある概念も、1がないとそうとは判らないし。
— KGN (@KGN_works) 2014, 11月 21
まあ、「英語にしか無い概念」は英語で形成するしかないんだけどね。
でもそれ作るのには母語の知識で形成される概念空間持ってると非常に楽なんですよ。
ワケワカメな分野の話をいきなり英語で聞いて学習して、あとから母語に翻訳するのも大変です。
— KGN (@KGN_works) 2014, 11月 21
むしろこちらの方が本題かな。言語をしっかりと、論理的に習得することで、その言語のバックボーンを会得でき、論理形態をも身に着けることができるようになる。一つ確立した論理形態を取得出来れば、他言語を学ぶ時にも比較論で学習できるので、ひも付けの記憶手法が使えるから、より会得が楽になる。
ここは日本で母国語は日本語なのだから、まずは日本語をしっかりと学習すること。あちこち手を出してもあぶはち取らずになるのがオチ。一つの言語の利用を確立しておけば、他の言語に触れても思考の上での揺らぎを避けることはできるし、自分自身の発想や思考形態の本質部分を見失わずに済む。
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