熱中症症状で電車運転手が身体に不調、緊急停止の話

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運転中に手足のしびれを感じ、列車を緊急停止した。運転を続けられなくなった運転士が指令所に連絡し、病院に搬送された。命に別条はなかったが、脱水症状を起こしており、熱中症とみられる。乗客にけがはなかった。


JR東海では、熱中症対策として、運転士に休憩中や待機中の水分補給を呼び掛けている。運転席では飲食禁止だが、指令所の了解があれば例外で認めている。今回のケースも、連絡を受けた指令所の指示で、停車後に運転士は水分を補給したが、体調が改善しなかったため救急搬送された。


先日東京でも今年初の真夏日を記録し、長期予報でも7月から8月は平年並みの暑さに留まるものの6月は平年以上の気温上昇が予想されるとの話で、これからちょっと熱中症に関してアンテナの精度を上げる必要があるのかなあ、という感じがした時に耳に入ってきた話。JR東海からは公式なリリースが無く、また運転手の運転席内における飲食に係わる規約内容も公的なものが見つからないので、その周りの言及は極力避けるとして。

運転席における飲食が禁止されているのは、計器に被った場合のトラブルに加え、窓越しにその様子を目撃された場合、色々とツッコミがあるんだろうなあ、という気はする(これについても公的レベルでの「クレームがあった」とする資料が見つからず、クレームを行った事案が見つかったぐらい(暫く前の「運転席でスマホをいじってた」事案)なので、ちょっと捜索中)。

運転手個人の安全性はもとより、その運転で運用される車両の乗客のことも含め、安全の確保、リスクの極限化との観点では、運転中のスマホ操作や雑誌購読は問題に違いない。一方で自動車運転と同じように、水分の補充ってのはケースバイケースで、本人が必要だと判断した場合には、即時摂取が可能なようにしてもいいと思うのだけどね。「停止時間中に飲めばいいじゃん」って、確かにそうなんだけど、例えば学校の授業においても「休み時間中にトイレに行けばいいじゃん」ってことには違いないけど、授業中にトイレに行きたくなること、実際に許可を取ってトイレに行く事案がゼロってわけじゃないよね?

あと指摘もされているのだけど、公的機関の運用者に対する過度なクレームの事案が目立つ......件数で増加しているか否かは統計値が無いので留保しておくけど、クレームによって企業側がすぐに対応を迫られる、対応をしないと大きく報じられて騒ぎが炎上化するケースって増えてる感じがするんだよね。その炎上化が企業側に、理不尽だと多くの人は認識していても、それでもなお対応せざるを得ない雰囲気にしてしまっている。

スマホで撮影して投稿ってのも、それに拍車をかけている感じがするな。スマホの投稿は画像加工をしない限りその場の一場面を映したことに違いは無いのだけど、あくまでもワンシーンで、状況全てをとらえたわけでは無いんだよね。それでいて説得力は絶大なので、大きな影響が与えられうる。報道番組や実シーンのように、通して見ないと本意が分かりにくい場面のワンシーンをキャプチャして画像として広め、印象操作を行う手口と同じになりかねない。

おかしいものはおかしいと意見を呈するのは当然の権利ではあるけれど、その意見自身がおかしいとツッコミを入れて奇妙な意見で窮屈な対応を余儀なくされるのを避けるってのも、当然あってしかるべきでは無いかな。

ともあれ。熱中症には十分以上に注意しましょう。

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このページは、不破雷蔵が2015年5月27日 07:08に書いた記事です。

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