学校のエアコン設置と熱中症対策と限られたリソースと

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先日東京でも真夏日を記録し、気象庁の三か月予報でも今年の梅雨前の暑さは平年以上のものになりそうだとの話が出ているので、これから一か月は「これからがほんとうの地獄だ」モードに突入しそうな中。千葉における学校のエアコン設置の話が取り上げられていた。昔の学校にはそんなものほとんど無かったのだし、今になって贅沢するなという意見がある一方、昔と今とでは平均気温に違いはあるし、学校そのものの構造も違うってのもある。あればあったでその方がいい。

けれど同時に、リソースは限定されているわけで、その中でどのような優先順位を設けるかが肝要になる。状況の緊急性、代替手段があるなし、それらを加味する必要がある。その際に感情論を持ち出して、子供にエアコンを提供できないのなら、公職員もエアコンを使わずに同じ思いを体感しろってのは、単なる八つ当たりでしかない。まるで某所で「キレイな水なら飲めるはず、お前が飲め」と関係者に処理水の飲用を強要させ、飲ませた後はドヤ顔で「俺様が飲ませた」と喧伝する某書き手のようですらある。


指摘の通り夏場の学生における熱中症の多くは、屋外や体育館で部活動中、あるいは体育の授業で発生する。また指導側の熱中症に対する見方の甘さも多分にある。

投下できるリソースが無限大ならば、それこそ学校全体を校庭まで含めて全体を包み込んで、その内部を全部空調管理すればよいまでの話。そんな話は夢絵空事でしかなく、実際には限られたリソースを振り分け、よりリスクが高い、優先順位の高いものから手をつけていくしかない。そこに感情論が入り込むと、リソースの無駄が生じ、余計な損失が生まれることになる。

熱中症対策の研修の徹底化。学校ではまず何よりもそれが大切なんだろう。

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このページは、不破雷蔵が2015年5月28日 07:10に書いた記事です。

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