カレーで服に色がついたら天日干しすればよいという話、マジですか!?

| コメント(0)


カレーライス自身をこぼすことは滅多にないのだけど、カレー系の食材を使った料理、例えばカレーうどんではよく周囲に跳ね飛びが生じ、いつの間にか服にカレーのシミがついていたりする。ワイシャツを着ている時はカレーうどんは天敵だみたいな話もよくある。

で、そのカレーの色なんだけど、こんな話が。カレーが服についたら、ティッシュでまずは物理的なカレーそのものを拭き取り、その後はぬらさずに洗濯もせず、天日干しすれば良いとの話。

マジで!? いやぁ、この類の話は非常に役立ちそうではあるのだけど、同時にガセネタだったり都市伝説的なものだったりすることもあるから......ということで調べてみた。

このクルクミンは、水には溶けにくいのですが、日光(紫外線)には弱く、比較的簡単に分解され消えてしまう性質があります。ですから衣服にカレーの黄色いシミがついた時は、シミの部分の油分を洗剤で洗い落とした後、よく陽の当たるところに干しておくと自然に色は消えてしまいます。なお、普通の石鹸で洗った時には、シミの部分が黄色から赤に変色し、びっくりさせられますが心配ありません。クルクミンは、酸性では黄色なのですが、アルカリ性では赤色に変わる性質をもっています。普通の石鹸はアルカリ性なので、一旦赤変しますが、次いで水洗をして石鹸を落としてしまえば、元の黄色にもどります。

カレーの黄色い部分はターメリックの中にあるクルクミンという色素成分によるもの。で、そのクルクミンは日光、具体的にはその中の紫外線に弱く、分解されて消えてしまう。なので、油部分となる本体部分を拭き取った後、日光の当たる所に干しておくと消えてしまう。意地になって強力な漂白剤を使うと逆にその部分が目立ってしまったり、色あせしてしまう。

さらに「色あせしやすいものは、直射日光を避け、日陰干しを繰り返して徐々にカレーのシミを落としていくのが良い」との話もある。具体的に実験をするわけにはいかないけれど(笑)、そしてだったら白いワイシャツでもカレーを食べ放題だ的なことをするのはお勧めしないけれど、覚えておいてよい話には違いない。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年5月28日 07:16に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「学校のエアコン設置と熱中症対策と限られたリソースと」です。

次の記事は「便利さと危うさのはざまで...アマゾンKindleに起きた「配信停止」という話」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30