介護問題と、介護をする側の問題と

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高齢化社会の到来、具体的には高齢者人口の絶対的・相対的増加に伴い、当然ながら発生する事案、問題の一つが、この介護における暴力問題。昔から一定率(数では無い位)で存在しているはずなんだけど、どうもこの辺りはタブー視されているというか、語ろうとすると「それは特異な事例であり、それを汎用化するのは許さない」的な風潮もあって、なかなか話題に登ることは無い。あるいは「仕方ないじゃん」みたいな。

でも、振るわれる側からすれば、物理的な影響を受けることもあり、仕方ないで済むはずもない。指摘の通り、理性も常識も無く、力は子供の何倍もあるという観点では、子供よりよほどタチが悪い。薬などで理性を失った人のような事案もある。入院中も似たようなケースを見ているからねえ......。人は動物に理性を加えてできた生き物であることを改めて思い知らされたから。

今件は「仕方ない」で済ませたり目をつぶっていると、じきに臨界点を突破して大きな反動がくる可能性は多分にある。その前に手を打つべきところは打っておいた方が、中長期的にはプラスとなる。


このような話をすると、必ず「差別をするな」「腫れ物に触るような対応は良くない」との意見もいただくのだけど、現実問題として想定は十分できるのだから仕方がない。介護をする者の安全が確保されなければ、誰も近寄りがたくなり、かえって状況は悪化する。

......それこそ可愛げな着ぐるみで強化スーツを創って、それを介護用の制服的なものにするってのが一つの案かもしれないな。夏はどうしようかってことになるのだろうけどさ。ああ、単なる介護者に限らず、病院などでも似たような方策を練る必要はあるのか。

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このページは、不破雷蔵が2015年5月30日 07:56に書いた記事です。

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