フィギュアでも絵でも、ワンオフ物を作らせるって事は最低でもその人が手を動かしてる間中の生活全てを支える金額が必要(実際には保健やら年金やら貯蓄やらその他諸々)なのだが、その辺が感覚的に理解されてなくて「えっ、たったこれだけの物作るのにこの値段?」な反応される事が多い
— 兄貴軍曹 (@aniki_sergeant) 2015, 6月 2
本家サイトでも【自分の目の前にあるものがすべてではないことを知る】をはじめ何度となく語っては居るのだけど、定期的にこの類の話が多様な方面で出てくるってのは、根本的な部分で問題の解消がなされていないのだろうな、という事案。
特に量産品では無く創作系の色合いが強い、いわゆるクリエイター関連の物品については、それを生成する人の支えとなるものが必要。原材料とちょいとした手間賃程度で値打ちを決められたのでは、誰も新たな創作をしなくなってしまう......というか出来なくなる。例えるなら、用意された環境下で単に書かれてある文字をタイプしていくのと、一から短編小説を書きあげるのとの違いみたいなもの(もちろん文字起こしやテキスト化には、相応の技術が必要には違いないけれど)。出来上がった小説に「1文字当たりで単価を計算する」とか言われたら、頭が沸騰するに違いない。
量産品は量産する事で大きな利益が出るから製作者への生活保障ラインのギャラを会社なりが払ってくれるからあの値段が実現出来てる。
— 兄貴軍曹 (@aniki_sergeant) 2015, 6月 2
「物の値段は何故材料費の何倍もするのか」と「何故量産すると値段を安く出来るのか」は義務教育で教えてもいいと思うんだがなぁ
— 兄貴軍曹 (@aniki_sergeant) 2015, 6月 2
@satuki_ayakaze トータルで「その商品の販売を実現するコスト」なんですけど、材料費運搬費とか以外は理解されにくいっすよね...
— 兄貴軍曹 (@aniki_sergeant) 2015, 6月 2
ワンオフ(one off)とは、ある目的のために製作されたものを指す。専用品。"one-off"は一度限り行われる事、あるいは一回限り作られる物という意味を表す http://t.co/l5zTi8wKHb フィギュア造形に限らず絵とか文筆も同じよ、多分に。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 6月 3
モノの値段の設定の仕方とか、量産の必要性とメリットとか、経済の基本部分ってのは、社会の構造を認識しておく上で、大人になってから頓珍漢なツッコミをして恥をかかないためにも、ある程度まとめて早いうちに学習させておくべきってのは同意。お金周りの概念と合わせ、金融経済学的なものとして、新規に教科を設けても良いぐらい。あるいは半公的な資格を設立して、小中学生、よくて高校生ぐらいまでに取得を奨励し、大学受験や就職にも有利になるかも......的な雰囲気を作るとかね。そうすれば、ニュースなどでデタラメなことが語られても、早いうちから「何無茶苦茶なこといってんの?」と突っ込めるようになる。
一方、モノの作り方のプロセスを最近見る機会が無くなってきたのも事実。それは世の中が便利になってきたから、苦労せずにいつでも完成品、成果物のみを見て取れるからに違いないのだけど、それは同時に何でも空から降ってくるみたいな誤解を、深層心理部分で刻ませてることにもなるんじゃないかなあ、という気はする。フリーミアム的な考え方もそれにつながるのかな。
コメントする