ヒューマンエラーは必ず発生する、重要なのはエラーが生じた時の被害最小化の事前施策

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【日本年金機構の情報漏えいに絡んだ詐欺事案に要注意】【ミスは必ず発生するとの前提で物事を考える、さもなくば破たんする】でも触れた、日本年金機構の漏えい問題に絡んで。直接では無く、一歩引いた上でのお話。先行する記事でも言及してるけど、ヒューマンエラーは確率論的にゼロにするのは不可能。だからこそ、エラーが生じた時に被害を最小限にとどめる仕組みが必要なわけだ。もちろんヒューマンエラーのリスクは極力減らすのが肝要なのは言うまでもないけどね。


ヒューマンエラーに備えるための仕組み、保険はリソースを多分に消費する。しかもエラーが体現化しなかった際には無駄なように見える。また、通常作業時にも余計な負担となる。だからそれを無駄だと評したり、出来の悪い仕組みだと揶揄をする意見も出てくる。確かにスタンドアローン化して、ネットから隔離するってのは作業の上では面倒くさい。ネットでつなげてちゃっちゃっちゃっとやりとりできればそれが一番楽じゃん。気持ちは分かる。

でもその「楽」ってのは諸刃の剣なんだよね。


「技術者が嘘をついても、技術は嘘をつかない」。加えるなら「技術に嘘をつかせるのは技術者」ってところかな。仮に道具そのものが間違っていても、その通りに動いてしまう。その間違った道具を創ったのも人間だからね。もちろん、日本年金機構の設立過程も含め、内部人材に係わる問題も指摘されるべきなんだろうけどさ。

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このページは、不破雷蔵が2015年6月 5日 07:53に書いた記事です。

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