意見を述べる時にはしっかりと「自分はこう思う」と語ろう

| コメント(0)


まず小学生の時分で「バカ」はともかくそれ以外の2つの罵詈雑言の用語が口から出てくることに驚いた......というのはともかくとして。意見が違う相手に反論なり文句を語る際には、つい攻撃的な態度や言葉を使ってしまいがちってのは、正直人間の性(さが)であり、まっく無くしてしまうのは仕方がない。ヘタすりゃ自分の考え、そして自分自身をも否定しているのかもしれないし、間違った考えが自分の周辺の他の人にも周知されると、悲劇が起きてしまう、自分の知人が悲しい思いをするのはイヤだ、だから意見が違う相手は悪だ、的な。

そしてその際に、無意識のうちに主語が省かれる。あるいは自己防衛本能が働いているのかもしれない。放つ言葉に対する引け目をどこかで感じているのかもしれない。そこで、その引け目を防波堤とするために、最初に「自分はこう思います」との前提を大きく出して認識させ、「自分の考えとしてこれを語ってよいのだろうか」と自問自答させる。誰の主張だか分かりにくい攻撃の言葉なら、自分が言ったんじゃない、さらには誰かが言ったんだ・誰かに言わされたんだと弁明できるかもしれない、その逃げが出来るけど、「自分はこう思います」と宣言したら、責任は自分が持つことになる。

「自分はこう思う」あるいは「このような意見がある」「統計的にこのような話が多数を占めている」と、文面に関してしっかりとした位置づけをした上で語らないと、都合の良い解釈のされ方をしてしまう。あくまでも統計的な結果で無く、かつ自分の意見でないのなら「そういう話もあるよね」で反論されて終わりになる。あるいは「それで、あなたの意見は? あなたは彼らの代理人なの?」で終了。

少なくとも主と従をごちゃごちゃにしたり、スクラップブックみたいなノートを見せて、しかもそれを自分の意見であるとも世間一般の話であるとも定義づけずに語るってのは、ぱっと見では騙せるかもしれないけど、賢い論評の仕方では無い。

「自分はこう思います」。この一言で自分の語りに責任を感じ、それに基づいた言動が求められる。悪くないフレーズに違いない。

...まぁ、昨今の報道でも、この辺りを非常にうやむやにしてるのが多いんだけどね。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年6月 7日 08:26に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「デマと子供の狭社会における浸透ぶりとFacebookの特異性と」です。

次の記事は「EIA公開データによる原油消費量トップテン」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30