別のポイントとしては、理系に転換したほうがベターと思われる分野がかなりあると思います。僕の専門の心理学ですが、世界的にみれば心理学は普通に「科学」です。統計も使えばコンピュータ使って実験しますし、昨今ではビッグデータも扱うべきでしょう。数学や理科が苦手な人が行う学問ではないです。
— Tsuyoshi Miyakawa (@tsuyomiyakawa) 2015, 6月 8
心理学、社会心理学、社会学、経済学のほとんどの部分は、この機会に理系に移動させてしまえば良いのでは。これらの分野で日本が国際的にきわめて弱いのは、文系にあるから、というのが主要な原因でしょう。理系になれば、これらの分野が強くなることは間違いなく、win winになるはず。
— Tsuyoshi Miyakawa (@tsuyomiyakawa) 2015, 6月 8
高齢化で年金補助や社会保障に国家リソースが食われるので、今後の社会を支えるさまざまな方面のリソースを削ろうという、理解しがたい話が進む中で、大学の学部整理統廃合の問題が持ち上がっている。今の担当大臣がナニでアレという話はさておき、そもそも理系と文系の仕切り分けって、今ではどこまで意味があるのかな、という話。
随分と科学的な技術が進歩普及し、双方の境目は随分と曖昧になった感はある。昔は文系......文字、理系......数字を扱う位な大雑把さでも大体なんとかなったけど、今では文系に仕切り分けされている分野でも多くで数量的、統計的な話は使われるし、インターネットやパソコンは多用される。一方で数字的な技術分野においても、それを人間が扱う限りにおいては、文系的な発想や情報、技能は欠かせない。表現方法とかね。特に経済学はもろ理系的なものだよね。経営工学は元より理系サイドだけど。
確かにこの機会に文・理とかいう区分は撤廃したほうが全方位のためになる気がするな。僕ももう文系・理系なんて言葉は冗談言う時にしか使ってないぞ
— イスカリオテの湯葉 (@yubais) 2015, 6月 9
だいたい学術からある程度遠い人にとって「文系・理系」とかいう用語は「自分の可能性を制限する」もしくは「相手を馬鹿にする」文脈でしか使われないし、血液型性格診断なんぞよりもよほど害が大きいように思う
— イスカリオテの湯葉 (@yubais) 2015, 6月 9
指摘の通り思い返してみれば、時折発する論争の中に文系だから、理系だからってのがある。あれも恐らくは、実のところは意味のない石つぶての投げ合いなんだろう。
四半世紀前の教養部廃止を思い出す.当時所属した工学部で(一部電子系を除く)先輩先生方がこぞって積極的だった.知らない分野の存在を知る貴重な機会なのに,と不思議だった.年取った今同じ感想 http://t.co/ca1P81z4XG http://t.co/DQkaVKMEAB
— Tetsuya Hattori 服部哲弥 (@tetshattori) 2015, 6月 8
他方、いやむしろだからこそ、基礎となる部分の学問は欠かせない。特定分野に特化していると、視野がそこに限定され、発想の点では非常にマイナスとなる。応用部分だけ、特定の専門分野だけでは、状況がちょっとでも変わると対応できなくなる。「社会に必要とされる人材」とあるけれど、それは誰が決めるのか、その判断は正しいか否かと誰が保証するのか、そしてその「必要」は現時点のものであり、これから将来に渡りずっと継続するものでは無いことを理解しているのか、ツッコミどころは多い。
どこかで聞いた言い回し、「世の中には今必要なものと、これから必要なものの二種類しかない」ってのを思い出す。あるいはソニーのAIBOの話とか、ね。
コメントする