「豚レバーの生食のリスク」で考えたこと。今件で何が一番のリスクだったのだろうか

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豚レバーの生食のリスクの件。「豚レバーの生食」そのものもリスクであることは当然ですが、今回再認識させられたのは、むしろそれよりももっと、危険行為を良しとする、推奨する大人、しかも世間一般から見れば偉い立場にある人が公言する事と、それを堂々と行う存在そのものなのではないかしら......

— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 6月 10


事態状況は大よそトゥギャッターにまとめられている通り。生の豚レバーを食べることが禁止されるけど、残念だよね、問題ないはずなのに、こんなことをする現在の社会ってイヤだよねという、現行の代議士先生による公知な語りと、それに対するフルツッコミ。実際のところ、今件の禁止措置も「そんな馬鹿なことをする奴などいるはずがないと思って明文化はしていなかったけど、する馬鹿が出てきたので取り締まることにする」って話なのに、そこからして理解が出来ていない。

で、今件は以前にも触れたけれど、専門家が思想を持つのは自由だけど、その思想に影響されて自分の専門分野で嘘やごまかしをしたり、その権威を使って事実で無いことを振り回して思想をアピールするようになったら、その肩書自身はもちろん、人間としてもダメな存在になるってことでもある。

そこから考えると、今件の流れは、「豚レバーの生食」が危ないってリスクはもちろんだけれど、それと共に、いや、それ以上に、自分の権威や専門的な肩書による後光を悪用し(本人は悪用とはさらさら思っていないだろうけど)、危険行為を良しとする、推奨する大人がいるって状況が、大きなリスクとして再認識されたのではないかな、という気はする。似たような話はいくらでもあって、例えばお昼の奥様向け番組で何とかもんたという司会が「これはいいですね」と大プッシュしたのが、実はリスキーなものだったらどうしようとか、先日の話なら日本の風土も考慮せず、また運用方法も曖昧なままで伝播されている、瓶詰サラダの話とか。

誰だって間違いはあるのだから、その瞬間瞬間の行為は仕方がない。でもその後、適切な指摘があっても聴く耳を立てず、訂正・取り消しをしない。これこそリスク高い話は無いような気がする。これを良しとしている人は、同じことを何度でも繰り返す可能性があるってことだからね。

やはり一番のリスクとして露呈されたのは、そのような大人、エラいと思われる人の存在ではないかなあ、と。

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このページは、不破雷蔵が2015年6月11日 07:16に書いた記事です。

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