ソース主義とツイッター上での意識トラップと情報ロンダリングリスクと

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これはいくら注意しても地雷を踏んでしまうこともあるので、多分に自戒の意味も込めて。いくら語った人が信頼のおける、権威のある人でも、その語りの内容、さらには公式リツイートした内容が、正しいモノとは限らない。いや、間違ったものでも、ネタでも、語ってはいけないって法はないのだけど、ウソや出まかせを第三者に公知するってのは、その情報が頒布されることで実害を生じ得ることを考えると(先の豚レバー生食話が好例)、やはり良い話では無い。事件や事故、他人の不幸に加担したことになる。

既存の掲示板の場合、例えば上記に挙げられている2ちゃんねる(ただし過去。現在はその暗黙の了解も随分と曖昧になった気がする)では、ソースが無ければ単なる戯言・妄想扱いされていた。ところがツイッターではその類の話はあまり聞かない。140文字では入りきらないし、情報の広がりの際の手段のハードルが低いからね。公式リツイートをした人の権威も自動的に上乗せされる。

「この人の発言だから、公式リツイートだからウソではないんだろうな」という意識は、むけられる側にとっては嬉しい話には違いないけれど(何しろ信頼してもらえているのだから)、それに頼りすぎて自分自身の検証を怠ってしまうと、その人の過ちが複製されて広まることになる。それを逆手にとって、信頼されているであろうとの権威を悪用し、事実でない事柄を自分の思惑のために意図的に広めるってのもあるのだけど(これもまた先の豚レバー生食話が好例)。

これに関しては後ほど、また別の機会にまとめるつもりだけど、例えば6月1日からの自転車の運転の際の規則厳粛化。色々なトラブルが報告されているけれど、そのうち果たしてどれだけが本当の話なんだろうか。自分の体験談だから、として伝えられたものの、どこまでに信ぴょう性があるのだろうか。該当アカウントの過去をたどって、語りのフェイク度合いをチェックすると、結構アレがナニなものもあったりする。また、個人の印象はかなり曖昧なので、思い込みとか記憶違いもあるだろう。もちろん施行直後の行政側の混乱も大きいだろうけど、それはいつものことで、人間ならば仕方がない。


これも良く聞く話。特に親和性の高いネット系のエンタメジャンルに多い。指摘ではツイッターとなっているけれど、このツイッターが捨て垢だったり、匿名掲示板に書き込みをした上でその内容をツイッター上で引用する形で転載して拡散したり、火元専用のブログを創ってそれを一次ソースとしてでっちあげ、そこから掲示板に引用の形で書込みし、さらにそれをツイッターで広げたり......マネーロンダリングも真っ青な情報ロンダリング。法的、あるいは規約的な罰則があれば、首根っこ捕まえてなんてこともできるのだけど、やったところで【「嘘をつくのは低コスト、嘘を検証するのは高コスト」非対称性の宇宙大原則】でも指摘の通り、何の得にもならないどころかリソースの浪費になる場合が多い。

この辺りは一度何らかの仕組みを作った方がいい気がするんだけどね。キュレーションやら情報取得の濃縮化やらで、デマが広がりやすい、騙されやすい土壌はどんどん肥えてきているからさ。

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このページは、不破雷蔵が2015年6月11日 07:58に書いた記事です。

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