不機嫌を溜めこむ(我慢する)と心身に悪いのは知られてるが、吐き出して(人に当たって)スッキリするって嘘だよというのはさほど知られてない。溜めこんでるよりは一歩進んでるが、吐き出して言語化することで不機嫌が強化される副作用怖いんだよ。
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— 千野 帽子 (@chinoboshka) 2015, 6月 10
スッキリしたくて不機嫌を吐き出して繰り返し言語化することで不機嫌が強化されることを、「呪う」というんだよ。呪うことで自分も疲弊していくわけで、これを「人を呪わば穴ふたつ」というわけですね。
— 千野 帽子 (@chinoboshka) 2015, 6月 10
心理的に頭の中でもやっとしていること、わかってはいるのだけれど、言語化がしっかりとなされているわけではないので、明確化できないこと、言葉通り「なんとなく」のレベルでの考えを明確化し、問題をはっきりとさせ、状況の改善を目指す方法の一つとして、文章にする手立てがある。
これは前にも何度か言及したもので、ホワイトボードなり紙にガリガリと箇条書きで良いので書き連ねたり、さらにはワープロ上に書きなぐっても良い。文字として体現化されれば、なんだこんなことだったんだとすっきりすることが少なくない。意味を確立し、後々まで残す「文字」という仕組みの偉大さの一つに違いない。
ただこのメリットは、指摘の通り場合によってはマイナスの......というかマイナスの増幅をもたらす可能性がある。スピーカーで音楽を増量させることができるのなら、同じスピーカーで雑音も大きくなるってのと同じ。不機嫌さを言語化すると、それが明確化してしまうことで、増幅されることがある。まぁ、悪意の体現化を「呪い」というのなら、ネガティブな意味での魔法(呪文)も広義では似たようなものかな。自分のダメージがMPの減少、みたいな。
あるいは、愚痴をこぼし続けると、どんどん心が重くなるような。マイナスの意味での自己暗示ってやつだね。自分はダメだと思い続けていると、本当にダメになってしまうような気になってしまう。
だからマイナスの方向性を持つ想いを体現化する時には、その増幅された心境を退治する手段を同時に用いなきゃならない。これもまたおまじないみたいなものだけど、要は自分自身が納得すれば良いまでの話で、手立てはいくつもある。愚痴をこぼす際に必ずそれに対となる、解消法なり今後の指針も語ること。紙に書いたものは、ぐしゃぐしゃに丸めて、「こんな考えとはもうおさらばっ」的に宣言しながらゴミ箱に投げ捨てること。要は自己暗示をポジティブな方向に転じさせればよい。
まぁ、すべての場合に当てはまる法則なんてのは無くてケースバイケースだし、心境的に落ち込んでいる、不機嫌な時には、どんなことでもマイナスに考えてしまうので、連鎖的にプラスの事柄を考えようとしても、マイナスな話が先に頭へとイメージされてしまう。さらには「プラスなことを考えても、今のマイナスが解消されなければ意味がない」と、自己否定までしてしまいかねない。
とはいえ、今件指摘の通り、「プラス方面同様、マイナス方面でも体現化されることで増幅されることはある」ってことは、認識しておいたほうがいいんだろうね。そしてそこから、愚痴の類は口にしない方がいいんだろうなあ、っていう理解にもつながるわけだ。
追記:
あのとき書かなかったんですが、呪いになってしまうばあい、じつは正しく明確化されていないだけ。「あきらめる」は「明らかにする」という意味です。
「明確化されることで増幅することもある...「不機嫌」の体現化のメリットとデメリット」 http://t.co/NAYI9oSmIA
— 千野 帽子 (@chinoboshka) 2015, 6月 13
......とのことです。後程フォローが来ましたのでこちらにも添付。
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