異物混入、少年犯罪、自転車規制周りのトラブル...本当に問題視されるほど状況は変動しているのか

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これは何度か触れているけれど、ソーシャルメディア、特に横のつながりがゆるやかで、しかも幅広い総合掲示板やツイッターの場合、インパクトのある情報が周知拡散されやすい。じっくり読むのではなく、新聞の流し読み的な傾向がされるので、印象マーケティング的な状況となる。その上検索も容易なので、世情にマッチした話がすぐに広まる可能性が大きい。

そのような状況下では、例え実際には発生事案件数や比率は従来のものと変わらなくても、目に留まるパターンが多くなるので、数そのものや比率が増加したような錯覚に陥ってしまう。


これはインターネットのネットワークに特異な現象......というか仕組みではあるのだけど、情報の拡散が時系列的に圧縮されている感じなんだよね。短時間でぼんっと広がって、そしてすぐに次の新しい情報が流れる。一つ一つのメニューを楽しむのではなく、つまみ食いしまくり的な感じ。そのような状況下では、本来これまでとあまり変わらない事象でも、増加したような錯覚に陥りかねない。指摘の通り、先日の少年犯罪の件数とか、食品の異物混入とか。また、自転車の規制強化後のどたばたも。

まぁ、自転車の場合は規制改定直後なので現場、つまり取り締まる側も取り締まられる側も色々と混乱しているのだろうし、これも十分あり得るレベルのもの。複数事案が報告されているけれど、絶対数としてはどうなんだろう、全国規模でカウントしたらどれほどのものになるのか、これまでのさまざまな「世の中の仕組み」が変わる時と比べて、そこまで酷いモノなのか、と考えると首を傾げてしまう。もちろん一つ一つの事例について、それが事実であるのなら、正すべく指摘なりの動きは必要なんだろうけど。

ともあれ。ネット上では目立つ事案があり注目されると、それが世間の全てを代表しているかのような錯覚に陥りかねない。同じ事案がコピーされてぐるりと広まるから。注意をする必要があるんだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2015年6月15日 07:14に書いた記事です。

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