①ネット界隈ではインパクトのある情報が周知拡散される可能性が高い。流し読みされる傾向が強く、ぱっと見の印象が第一。「つかみはOK」が日常化しています。さらに情報に係わる検索性は高く、特定のキーワードではとりわけその傾向が強いのです。ツイッターのトレンドワードが好例。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 6月 13
②そのような状況下では、元々特異的な現象の発生割合、確率は変わらなくとも、抽出された特異現象は容易に広まり、周知されるため、数や比率が増加するように見えるのでは、そんな感じがします。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 6月 13
これは何度か触れているけれど、ソーシャルメディア、特に横のつながりがゆるやかで、しかも幅広い総合掲示板やツイッターの場合、インパクトのある情報が周知拡散されやすい。じっくり読むのではなく、新聞の流し読み的な傾向がされるので、印象マーケティング的な状況となる。その上検索も容易なので、世情にマッチした話がすぐに広まる可能性が大きい。
そのような状況下では、例え実際には発生事案件数や比率は従来のものと変わらなくても、目に留まるパターンが多くなるので、数そのものや比率が増加したような錯覚に陥ってしまう。
③以前 FAMIMA CAFEのフラッペメニュー「抹茶」「マンゴー&オレンジ」が品薄状態になった件について http://t.co/7oKuub7C4W でも言及しましたが、一つの事案が持つ情報の拡散存在能力が、短期間に一気に消費されるような、そんな感じです。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 6月 13
④昨今では少年犯罪の「増加」や、あるいは自転車の規制強化も似たような感じなのかな、という気はします。施策の施行後にはどのような場合でも生じ得る現場の混乱が、殊更に騒がれている雰囲気を覚えます。先日の「異物混入」周りも似たような感じですね。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 6月 13
これはインターネットのネットワークに特異な現象......というか仕組みではあるのだけど、情報の拡散が時系列的に圧縮されている感じなんだよね。短時間でぼんっと広がって、そしてすぐに次の新しい情報が流れる。一つ一つのメニューを楽しむのではなく、つまみ食いしまくり的な感じ。そのような状況下では、本来これまでとあまり変わらない事象でも、増加したような錯覚に陥りかねない。指摘の通り、先日の少年犯罪の件数とか、食品の異物混入とか。また、自転車の規制強化後のどたばたも。
まぁ、自転車の場合は規制改定直後なので現場、つまり取り締まる側も取り締まられる側も色々と混乱しているのだろうし、これも十分あり得るレベルのもの。複数事案が報告されているけれど、絶対数としてはどうなんだろう、全国規模でカウントしたらどれほどのものになるのか、これまでのさまざまな「世の中の仕組み」が変わる時と比べて、そこまで酷いモノなのか、と考えると首を傾げてしまう。もちろん一つ一つの事例について、それが事実であるのなら、正すべく指摘なりの動きは必要なんだろうけど。
ともあれ。ネット上では目立つ事案があり注目されると、それが世間の全てを代表しているかのような錯覚に陥りかねない。同じ事案がコピーされてぐるりと広まるから。注意をする必要があるんだろうな。
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