日本でもガイドラインとかはあるんだよね...アメリカでトランス脂肪酸が禁止された話・後日談

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トランス脂肪酸に関しては今世紀以降、健康との関連性について世界各国で論議が交わされ検証がなされ、逐次規制が実施されています。「現在、表示の義務や含有量に関する基準値はありません」とありますが、日本でも5年以上前から具体的なガイドラインの策定が行われ、2011年2月には消費者庁による「トランス脂肪酸の情報開示に関する指針」が発表されています。同名で検索すればすぐに出てきますので、ご確認下さい。

この指針の策定前後から、コンビニの食品をはじめ、多くのナショナルブランド商品でトランス脂肪酸の利用量削減や代替品への差し替えが行われたことは周知の事実です。また記事にある通り、日本国内の食品による食生活では、元々の摂取量が少ないため、規制の必要性が無いのは事実です(ガイドライン策定当時の話)。

食品安全委員会「トランス脂肪酸について」や農水省「すぐにわかるトランス脂肪酸」のページもご参照下さい。


先日の【アメリカでトランス脂肪酸を2018年に全廃するという話】の後日談的な話。日本への影響が云々ってことで、日本の食生活や食品環境ではアメリカのような規制は必要ないってことで報道ぶりを一歩引いて見ていたのだけれど、今件でも明記こそしていないものの、日本の行政や業界を軽くディスっていたり対応が遅れてる的な表現をしたり、さらに「専門家」の解説で利権が絡んで規制は難しい云々的な話が出されてしまったこともあり、コメント欄でもバッシングが山盛り。お前ら叩けりゃ何でもいいんかい、的な。

ってことで上のように解説をしたんだけど、やっぱりウケは良くなくて、別の解説の「官公庁の縄張り争いが安全規制の柔軟性を阻害している」云々の方が評価は良い。ちょっとめげる。


日本でもトランス脂肪酸に関しては海外で問題視されるたびに話題に登り、2011年にはガイドラインも制定されている。それに前後して食品会社各社やコンビニ、外食企業でも、量の削減や全廃などの動きが多々見られた。今回の件で日本叩きをしている人たちは、そのような事案や現状を、ちゃんとチェックした上でやってるのかなあ、という感は否めない。

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このページは、不破雷蔵が2015年6月19日 07:14に書いた記事です。

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