イギリスでは日本で言う「ビスケット、クッキー」は基本的にビスケットと呼びます。そしてビスケットは生活必需品とみなされていて付加価値税はゼロ。ただし、ビスケットにチョコレートがついているものだけ「クッキー」と呼びます。これは付加価値税20%がつきます。
— ロンドンティールーム (@londontearoom_) 2015, 6月 19
付加価値税ってのは日本でいうところの消費税。詳しくは【主要国の付加価値税の概要(財務省)】を参照のこと。で、日本ではビスケットでもクッキーでも同じようなもの的もあるのだけど、イギリスの場合は課税が絡んでくるので他人事ではないとの話。しかしビスケットが生活必需品で混ざりものが入ってくると嗜好品扱いになるとは。世の中色々と難しい。
ちなみに以前、チョコクッキーだと税率20%なので、生地を少しふわっとさせて「これはチョコクッキーではなくてケーキである!!(ケーキは税率ゼロ。そしてそのケーキにチョコが付いててもゼロのまま)」って裁判で争って勝ったメーカーも有りましてね・・・
— ロンドンティールーム (@londontearoom_) 2015, 6月 19
その時の言い分は、
「時間が経てば湿気て柔らかくなるのがビスケット。時間が経てば固くなるのがケーキ」と言う主張が通ったんですね。ちなみにクッキーはビスケットにチョコが付いたもののことなので、ビスケットだと言われてしまうと税率があがるので徹底抗戦してたんですね。
— ロンドンティールーム (@londontearoom_) 2015, 6月 19
で、当然こんな話も出てくる。クッキーがダメならケーキにしてしまえばいいじゃないの的な感じで、クッキーをケーキと主張して勝った話もあるとのこと。なんだかトンチ問答的な話ではあるのだけど、お金がかかっているから仕方がない。
日本だと最近は何でもかんでもチョコチップ入れる傾向があるので、イギリスの質素なビスケットみたいなものが時々羨ましくなりますね...
しかし税金の絡みだったんですね、あのチョコチップ率の低さは。 https://t.co/1rZrGhBVVs
— KGN (@KGN_works) 2015, 6月 19
例えば以前ネタで紹介した 「オレオは是非ともこうあるべきだ」という主張 http://t.co/LpIBgsX4DJ のように、オレオのビスケット部分とクリーム部分を別添えで提供したら... https://t.co/kR7AmsgVD6 pic.twitter.com/IV8FI4PePq
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 6月 19
日本でも最近は軽減税率の話がちらほら出て来ているけれど、恐らくはこんな話も盛んに展開されるようになるし、トンチ問答的な商品も続々出てくる時代がやってくるのかもしれない。それはそれで自由な発想を後押しするって観点では面白いのだろうけど。
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