「暴力が嫌い」と語り愛を説けばいじめは起きないと論じ、いじめが起きたら「いじめられっ子が悪い」と解釈するみたいな

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南シナ海の埋め立て・軍事基地化や、東シナ海の海底油田、その他多数の挑発的軍事行為に絡み、中国の動向が奇妙な話になっている。個人的な推論としては、2005年前後から顕著化した経済伸張と軍事力の急速な拡大に伴い、個人の、個々の組織の、そして集団としての自我がコントロールできなくなりつつあるのではないかな、という気がする。子供が突然遺産を相続し、散財ができるようになったような感じ。あるいはデスノートを手に入れた某氏みたいな。

で、昨今の国際情勢も合わせ、色々と対応が求められているわけだけど、その動きに対して記事タイトルのような話を語る筋もある。それは一つの考えとしてありに違いなく、「イマジン」のような世界が構築できれば、あるいは人類は次なるステップに昇華できるのかもしれない。しかし現時点ではそれは無理そうだ。

自分がやるから相手もやるはずだ、そうでなければならないって主張を通すには、自分の強制力が相手を圧倒していなければならない。あるいは相手がそれを積極的に求める必要性を覚えている場合。子供が親の真似をするのは、遺伝子学的・生物学的なものとして。人生の上で教師たる存在の親の真似をすれば、生存確率が上がるだろうという無意識の選択とも考えられる。動物の子供が親の真似をしてエサの採り方を覚えるのと、本質的には変わらない。

そうでない場合、相手に強要させるだけの力が無ければ、あるいは十分な理があると認識させなければ、相手が自分に従うはずはないんだけどね。そして今の中国の行動は、多分に自分に理があるからと思っているからこそ行っているわけで......。

地理的に考えれば、今の日本って第二次大戦前のイギリスみたいなもんなんだよね。そしてドイツが中国。ただし国力は相対論的に、当時のドイツの5倍、10倍みたいなもの。昔に学べ、と語っている人達の方が、昔の状況の美味しい所取りをして、実体を学んでいない気がする。

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このページは、不破雷蔵が2015年6月22日 06:10に書いた記事です。

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