デジタルで漫画を描いてる漫画家さんや、PCを長時間使ってる人必見の話 → (古屋兎丸先生の長文ツイート)「病気になりました」 http://t.co/Lasq7ABHpk 人にもよるんでしょうが一例として非常に参考になる話
— 西村誠一 (@khb02323) 2015, 6月 21
デジタルは確かに便利です。何回でもやり直しがききますしどこまでも細かく描けます。
しかし最近の液晶タブレットはサイズも大きい上モニターに比べ目から近い場所で作業をするのでやはり負担は大きいと思います。勿論これは人によるので朝から晩まで使ってるフルデジタルの漫画家さんで体調まったく問題ないよという人も沢山いるのは事実です。
詳細は引用先で書かれているので、じっくりと読んでもらうとして、ざっくりとまとめると、作業のフルデジタル化へのシフトを果たしたところ、心身共に異常な状態が発生し、それがだんだんと酷い状態になり、消去法での結論として導き出されたのは「フルデジタル化の負担によるもの」。そこでデジタルとアナログを使い分け、さらにデジタルの利用そのものも制限したところ、心身共に状況は回復。さらに作業効率面でもアップが実現したという、まるで通信教育の広告のような結果が。
これ、腕や指の腱鞘炎(パソコン指腱鞘炎)とか、「反復運動過多損傷(RSI:Repetitive Stress Injury)」って話は随分と前から指摘されてはいたんだけど、それの複合的な影響が体現化したような感じがする。今ではデジタルでの作業は当たり前となったけれど、それが無かったほんの数年前の状態の視点で見ると、これほど体への負担が大きなものは無い。
ツールとしては便利で色々なことができるようになったけれど、それは同時に判断・操作する情報量が増えたことを意味する。身体が、精神がそれに対応し切れれば良いのだけど、そう短期間に順応するような進化......的なものが可能かというと、ちょっと首を傾げるところもある。
自分は作画環境をフルデジタルにしてからたぶん10年くらいたちますが、幸い、はっきりとした心身の不調は今までそれほど出ていません(皆無とはいいませんが)。が、気をつけなければ体と心の均衡を崩す、そのきっかけには十分なり得ると、それは体験から実感しています。節度が大事。
— 上山道郎 (@ueyamamichiro) 2015, 6月 21
自分もいろいろ気をつけねば。 それと2年前くらいから、自分はコミスタでペン入れ(キャラ主線レタッチ)する際、線の表示を30%か40%くらいのレイヤー表示にしています。光るモニター上の白と黒の表示は結構目にキツいので。グレー表示でも意外と問題なく作業できます。
— イトカツ (@ARABIKI2015) 2015, 6月 21
オレもフルデジタルにしようかと思ったことがあったんだけど、24枚描いてやめた。なんか合わないみたい。今のところだけど。
— 滝沢聖峰 マリア・マンテガッツァの冒険 (@SeihoTakizawa) 2015, 6月 21
絵を描くっていうのは画像という結果だけでなく、紙と道具が擦れ合う振動が筋肉や脳をなんか刺激しているんじゃないのかな。で、それがなくなると結果があっても潜在的に不安が増幅されるんじゃないのか。何時間やっても、なにもしてない不安感みたいな。
— 滝沢聖峰 マリア・マンテガッツァの冒険 (@SeihoTakizawa) 2015, 6月 21
もちろん人によって脳の中身は違うので、出力するメディアも方法も違うんだけどね。
なんて書いていても、数ヶ月後には「液タブ最高!」とか言ってるかもしれない。変化できる部分とできない部分、否応なく変化してしまう部分、それは結局自分でもよくわかんないモノなんだろう。
— 滝沢聖峰 マリア・マンテガッツァの冒険 (@SeihoTakizawa) 2015, 6月 21
相性や作業環境、作業プロセス、元々の特性、その他可変パラメータが余りにも多すぎて汎用化は難しいのだけれど、一つの可能性として指摘されている「パソコン、インターネットにおける作業が疲労を圧縮化させ負担を大きなものとする、オーバーヒートさせかねない」ってのは十分考えられる。想定事案の一つとして認識しておき、その症状が起きたら今件のようなパターンを想定の上での高優先順位に位置付けて検証するってのはありだろう。
合わせて、普通に作業、仕事をしているつもりでも、疲れが取れない、身体に変調を覚えるなんてことがあったら、デジタルから離れる行程を意図的に設けてルーチン化したり、積極的にアナログな休暇を差し込んだり、気持ちの切り替えを行う(スマホやネット上のゲームってのはダメよ、結局脳や体を使う場所は似たようなものだから)ってのも必要なのかなあ、と思ったりする。
知識として覚えておいて、損は無いよね。
コメントする