「アジアで中国との深刻な軍事衝突が生じたら、米軍は出動すべきか」と来年の米大統領選挙

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先日アメリカの民間調査会社Pewリサーチ社が発表した、アメリカの世界戦略やポジションにまつわる調査結果。ちょっとボリュームが大きいので精査するかしないかも合わせ、色々と考え中ではあるのだけど、興味深い話が掲載されていたので、それをちょいと味見代わりに。

政府の意思決定傾向では無く、あくまでも国民の考え方としての調査結果ではあるのだけど、国民の意見の風潮が国政に与える影響は小さくないことを考えると、十分以上に参考になる。

で、全体ではアジアで中国と他国との間で深刻な軍事衝突が生じたら、米軍は出動すべきか否かという話に関して。元々防衛協定などを結んでいれば当然出動することになるのだけど、政治的配慮などもあって、規模の違いとか色々と可能性は出てくる。で、傍観すべきか介入すべきかって判断では、全体の56%が介入べし、34%が介入すべきでは無いとの意見。

興味深いのは、支持政党によって賛否の比率が異なること。共和党支持者は68%が賛成、それに対して民主党支持者は49%に留まっている。そして現在の大統領、オバマ氏は民主党。候補者次第に寄るところも大きいけれど、来年の米大統領選挙では共和党が政権を奪還するとの観測が強まっていることを考えると、来年以降のアメリカの外交戦略は大きな転換をする可能性が高い。

あと何年掘れるかが問題だけど、シェールオイル・ガスの存在で、エネルギーの観点でもアメリカの外交戦略は変化をしつつある。環太平洋的なモンロー主義的傾向にシフトする可能性は否めない。

中国の焦りにも見える挙動も、あるいはこの辺りを見越してかな......という考えは、あるいは三流ラノベレベルの発想かもしれないけれども、ね。

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このページは、不破雷蔵が2015年6月25日 06:54に書いた記事です。

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