某党の幹部や知識人と呼ばれる方々の「徴兵制」話。中には数十年先の人口漸減と合わせて主張されてる方もありますが、コストを考えれば無人機等の無人兵器にシフトするのが普通の話。人の補充が必要、足りないから徴兵で突っ込ませるというのは、太平洋戦争末期の特攻兵器と同じ考え。
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 6月 24
先日からの「集団的自衛権」周りの話。言葉自身の概念に説明がかかるし、分かりにくい部分があるところから、ぱっと見聞きで分かりやすい、そしてそれが正しいか否かはお構いなしという形で、戦争やら独裁やら徴兵制やらという話にリンクされ、それがスクラムを組んでやってくる的な雰囲気で語る場面をよく見かける。そのスクラム構成要素の言葉一つ一つをとっても、果たしてその中身、意味するところをよく理解した上で語っているの? と首を傾げたくなるのだけど。
このようなことから、「徴兵制」を声高に語る筋には、単純な非論理的話としてだけでなく、過去に行われた旧態依然の話を主張しているからこそ、強い違和感を覚えざるを得ない。戦争時代や戦後直後などに反戦教育を受けた人にはイメージしやすいしウケは良い言葉には違いないけれど、論理的に整合性の無い事を事実のように語るその詭弁さ、あるいは無知さが、悲しさすら想起させる。
第一、近代兵器を扱う軍の兵員養成と維持に、どれだけのコストがかかると思っているのか。広義の意味でのコスト概念がてんでなっていない点も、憐みすら覚える次第。例えるなら日本のGDPを米ドル換算して、超円高不況の時に「日本の経済成長はありまぁす」と主張する位(ああ、同じ党か)。
仮に内容の真偽性などどうでもよく、インパクトがある、何だか煽動できそうな感じがするというだけで語っているのなら、それこそ「おもちゃにするな」としか突っ込めないんだよね。あるいは単に意識だけが高い、中身が空っぽな人なのかもしれないけれど。
まぁ、上のリンク先のまとめや作家先生のお話にあるように、大よそが結論ありきで論理展開がぐちゃぐちゃなのは、言うまでも無く。詭弁や妄言が山盛りんだよな、実のところは、さ。
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