瞬時の情報判断の際には、きれいなデザイン化よりもシンプルな方が良い場合もある...ヤフーの地震情報ページの場合

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地震発生の際にはよく利用する、ヤフーの地震情報ページ。当方のすべてのパソコンの端末で、ブラウザ上のブックマークにぶち込んでおいて、一発押しで即時そのページに飛べるようにしている。そのページが先日微妙にリニューアルしていた。

その内容は把握出来る限りでは上記の通り。地図のグラフィックがリアル化され、エリア選択に「震源地付近」が加わった。後者はこれまで全国と、各地域別の選択しかできなかったので、震源地次第では隣接する地域の仕切りの境目辺りとなり、詳細が分かりにくいこともあったので、非常にありがたいお話。

一方、グラフィックのリアル化は一長一短ってのが個人的感想。

以前のものと比べれば今件の改善後のビジュアルは、確かに見た目はキレイ......なのだけれど、それを求めるのは二次的、三次的な優先事項で、最優先事項としては、いかに素早く、的確に情報を把握できるかってのがこの類のページの役割。表示スピードが遅くなるってのはミリ秒レベルのものだろうから気にしなくても良いけれど、利用者が地図を観て状況を判断する際に、その判断に今まで以上に時間がかかってしまうのは否めない。表示される情報が多いほど、必要な情報に割くリソースは減ってしまう。

わき目も振らずに前だけを見て歩くのと、スマホを操作しつつ携帯音楽端末で音楽を聴きながら歩くのとでは、行く先の状況を確認するために割かれるリソースが違ってくるわけで、その分リスクが大きくなるってのと理屈は同じ。もっと単純に例えれば、グーグルマップで航空写真と普通の地図の違い、だね。

個人的にはシンプルな地図描写をデフォルトにして、今回のような詳細描写は個々の選択でスイッチできるようになると嬉しいんだけどなあ、と思う次第。

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このページは、不破雷蔵が2015年6月26日 06:58に書いた記事です。

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