今は「日本野鳥の会」の方々が無数に精査をするような時代だと思った方が良い

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先日国会周辺で行われたデモに関する、ニュース映像と思われるキャプチャと、その参加人数に係わる逸話。以前から何度も触れているけど昨今では映像の切抜き画像ですら真偽性には十分な精査が必要であるので、この画像だけでは何とも言えず。ただ、主催者側では参加人数が3万人的な公知がされ、「みよ、これが3万人の実態だ」として3万人が集まった他のイベントなり施設の写真が次々に流されていた。


で、そのもととなった映像報道と、3万人の根拠が上のもの。動画は空撮によるものだけど、端から端までしっかりと映しているわけではないので、カウントは難しい。とはいえ目測でも3万人とは思えない。一人10個の魂を持つほどの意気込みだ、とかいうのなら話は別だけど。

例えば雑誌の公称部数と印刷部数の差異のように、情報発信側が自らを大きく見せるために背伸びをすることがある。ただその背伸びってのは、している瞬間を他人に見られたら恥をかくだけ。虚栄を張っている、半ばから元気ってのが自他ともに理解できているのなら空気を読んで生暖かい目で見守るのもありだけど、他との比較として用いられるなど、悪用されてしまう類のものなら話は別となる。「これだけ大勢が参加しているのだから多数意見だ、だからそれを聞き入れないのはおかしい」的な攻撃の手段として用いるとか、ね。

ただ今件の場合も合わせ、昨今ではこの類の人数の盛り盛り的な話では、ほぼ必ず、その場の画像や映像が同時に公開される。撮影側もある程度は理解をしており、映像も画像も、人が少ないようには見えないトリミングやアングルを用いる場合が多々見られるけれど、全体像が出てくれば大よそ人数の把握はできる。特に人が集まる状況が動画で公開された場合、とりわけ空撮込みの時には、日本野鳥の会の方々レベルな精査がネット経由で山ほど入るから、水増しはあまり意味が無い。

その事実、つまり時代は確実に変わっている、公開された情報は逐次監視精査される時代であることを、そろそろ皆が皆、知るべきではないかな。例えば「こんなに多くの善良な市民が声を上げています」として動画を公開しても「サクラばかりやんか」とばれてしまうとか、「違法行為を堂々披露してどうする」みたいに。公開した当事者が示したい意図と、その公開された情報そのものにずれがあるってのも結構多いし、ね。

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このページは、不破雷蔵が2015年6月26日 08:05に書いた記事です。

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