「エレベーター・ミーティング形式で話せ。意味が分からん?出直して来い」
と言ったことは実際ありましたねえ...>カンファレンス方式から離れられない人
「エレベーターで移動する数十秒で報告を終え指示を受ける」ための手短な報告のことですが。
— KGN (@KGN_works) 2015, 6月 25
「それなんですか」という質問であれば「50秒ですべて終わる相談のこと」と説明できますが、「何ですかそんなの知りませんよ!」だと「ツラ洗って出直せ」にもなりますなあ...
(時々顔を出す軍曹モード)
— KGN (@KGN_works) 2015, 6月 25
先日の【日本のビジネスメール、いらんこと多すぎて長ぇよ、という話】の後日談的な話。相手に意志を伝える時に、ざっくりと端的に語ればそれだけ時間は短くて済む。これは時間の節約だけでなく、相手の拘束を最小限に留める、さらには伝えたい本質が濁らなくて済むとの点でもすぐれている。一方でかしこまった様式でないと、乱暴に見えてしまうとの考えもある。だから最初に通常の様式で相手に意志を投げて、冗長に過ぎるとの反応があった場合には、さっくりと短いスタイルに切り替える、あるいは短い様式でも良いかの確認をしてから......というのが良いと思っている人は多く居る。何しろ、端的な説明を失礼に覚える人は結構、しかも上の方に居る人に多いから。
でも軍隊では特によくあることなんだけど(時間が命に直接かかわるからね)、単刀直入な切り込み方、言葉の投げ合いが求められる、その方が良いってのは良くある話。一球ごとに相手に会釈をして、太陽とボールとミットに感謝の言葉を投げかけて、不思議な念の踊りを踊ってから相手にボールを投げるキャッチボールをしていたのでは、相手はあきれ返ってしまうに違いない。単にボールを投げ、相手のボールを受ければ良いのだから。
このシンプルなやりとりのことをエレベーター・ミーティング形式と呼んでいるのだそうな。要はエレベーターで移動する50秒ぐらいの間にさっくりと説明できるようにしろ、というもの。
似たような話は、報道系の記事の執筆の際のルールというか様式で聞いたことがある。最初の一段落、250文字(英語)で、全体として語りたいことのすべての要約をぶち込め。忙しい人はそこしか読まないのだから、というもの。以前説明した「ザックリいうと」と同じコンセプト。あるいは最近無くなりつつあるとの話だけど、電車のつり革広告における雑誌の内容を解説するコピー達。
「エレベーター・ピッチ」かな。一般的には 30秒、250字で魅力を伝える――エレベーター・ピッチとは http://t.co/Zd6qtZmCbG https://t.co/EyrXbfJghG
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 6月 25
ネットスラングだと「今北産業」かな https://t.co/K3NuEui4UM (スレッドに今来たばかりなので話の流れを知りたいが長いと面倒くさいので三行で説明しろを意味する。今来た、三行で、からの派生)
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2015, 6月 25
世間一般にはむしろエレベータ・ピッチとして知られている言い回し。ネット上の言葉なら今北産業。インターネット上の文字情報ってのは蓄積され検索され、追加補てんされること、あちこちに引用し、引用されるし、ページの文字量に制限は無く、やたらとページめくりするのは嫌われることを考えると、相応に文字量をぶち込む必要があるし、その方が良い場合も多いのだけど、このエレベーター・ピッチの発想が求められる場合もあることを、改めて認識しておく方がいいんだろうな。
それこそ昔ちょいと触れた「あっさり言うと」コンテンツの創生、とかね。
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