「若者を再び戦場へ送るな」の街頭アピールを観て

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先日某駅の駅前通りで見かけた、「若者を再び戦場へ送るな」とのシュプレヒコールをする集団。平日までやっているか否かは確認ができなかったけど、週末に足を運ぶと結構な頻度でたむろしている。表現の自由はあるけれど、なんだか昔の某悪質新興宗教団体と同じような香りを覚えさせられる。

言及の通り、某党主導のようだけど語っている内容はといえば、いつもの通り印象論のみのキーワードの羅列と、錯誤を誘発する内容の誘導的な文言の繰り返し。意識を集中して耳に留めるのが苦痛になるほど、間違い探しより正しい部分を探すのが難しいような内容。

参加している人も、立ち止まって耳を傾けている少数の人も、皆高齢者ばかり。インパクトで迫り、内容は間違いだらけのプロパガンダは、結局のところこんなものなのだなと再認識させられる。

「インターネットで真実を知った!」とは、インターネット界隈でよく使われる、自虐的、あるいはネタ的な言い回し。ネット上で拾った情報が全部事実で真実で、既存の媒体上の情報がすべて虚言とか、それこそ妄想でしかない。しかし少なくともインターネットによって、知ることができる情報が増えたのは間違いのない事実。情報の概念が2次元から3次元、さらには4次元(時間概念的次元)に拡大したと表現できる。4次元的ってのは過去の情報を容易に探せるという意味ね。距離感だけでなく、時間の概念も飛び越すことができる。そりゃ、未来は無理だけど。そして事実以外の偽情報も山ほどあるけれど。

少なくとも行きつけのお店が近所の雑貨屋一軒しかなかった小学生の頃と比べて、体力がついて歩いて行ける距離が伸び、自転車や電車で行動領域がグンと広がり、使える店が桁違いに増えた事で、買い物時の選択肢が増えた。インターネットの利用による情報取得の拡大化は、例えるならばそんな感じ。さらに昨今ならネット通販で世界中の商品を調達できるので、さらに広がり度合いは桁違いのものとなる。

まぁ、インターネットの普及率が100%であるわけはなく、利用している人でも情報精査がどこまでできるかってのは人それぞれだし、インパクトがあればその内容が事実であろうとなかろうと信じ込んでしまう人もたくさんいる。情報の取扱いに関する認識がもう少し世の中において変化を示さないと、あの類の手法は今後も用いられるんだろうな。

......あの世代にとってはレクリエーションの一環としてやっているような雰囲気も見受けられるのだけど、娯楽で他人の将来を引っ掻き回さないでほしいってのは否めなかったりする。まだ正しい内容の喧伝、それに基づいた行動ならいいんだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2015年6月29日 07:01に書いた記事です。

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