1200人のジャーナリストなる権威の次は、1万1000人の学者たる権威による意見

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今件「安全保障関連法案に反対する学者の会」は検索をすれば該当サイトは見つかります。同サイトでは賛同者の学者先生の一覧を確認でき、現時点では1万1128名とあります。


1万人をゆうに超える「学者」の反対があっても関連法案は成立するのでしょうが、それにより「学問の権威の意見を軽視しても良い」との風潮姿勢が認識されるとの懸念があります。

一方、内容に直接関係する専門家の中でも専門分野を逸脱した政治的策動があることや、さらには1万人以上の「学者」の多分は安保や憲法の専門外であり、それらの人が自分野の学問の権威との肩書を利用したことで、「専門家が専門外で、専門家の権威を使って同様の優遇性を求めると、自身の専門分野でも信用を損なってしまう」との危惧もあります。

意志表現の自由は自由奔放では無く、相応の責任と共に。震災後に肩書を他分野で濫用し、自分野の信頼性も失った「専門家」は少なくありません。


先日の【想いの通りにならないと地べたにへばりついて駄々をこねる子供のような...「批判自粛が広がっている」とジャーナリストや知識人が会見】を容易に想起させるような事案が生じているということで、色々と調べてコメントもしたのが上記の記事と、その解説コメント。まぁ、文字数に制限があるので多分に端折った形になってはいるけど。

先程サイトを見た限りでは、総計1万1604人で大体1万2000人近く。ただ、発起人の中にそうとうアレなことで知られている人もカウントできるし、名前をずらりと挙げた人の多分は「今件に絡んで、単なる一般民間人とどこが違うの」的な感触もある。ノリで名前を挙げたとか、中身についてろくすっぽ精査せずに入力した、そんな感じがする......というか、そうでも考えないと、よほど危うい行動をこれだけ多数の「学者」先生がなされていることに、絶望感を覚えてしまう。

Facebookの書込みに「いいね!」を押した程度の感覚でやってるのかもしれないけど、全然意味合いは違うのだよね。ネットリテラシーのレベルから学んでもらう必要すらあるのかもしれない。「だってそんなこと思ってなかった」「詳しく調べるのが面倒くさくて」。あなた方は自分達の研究分野で同じことを言えるのですか?


やや繰り返しの感は出てしまうのだけど、自らの肩書付きで、つまり権威を利用した上での署名に参加したことは、相応の責任を負うことでもある事実をどれだけの学者先生がご承知なのか、知りたい所ではある。ツイッターのプロフィールにメディア関係者の肩書を記し、普段はその関連話を色々と行って興味関心をフォロワーに引かせその権威を活用し、何か問題が生じたら「無関係です」と語るような、美味しい所取りをするつもりかもしれないけれど。

肩書を利用したことで、「専門家が専門外で、専門家の権威を使って同様の優遇性を求めると、自身の専門分野でも信用を損なってしまう」との危惧がある。意志表現の自由は自由奔放では無く、相応の責任と共に生じるもの。震災後に肩書を他分野で濫用し、自分野の信頼性も失った「専門家」は少なくないんだよね。


まぁ、こんな話も出てくるわけだ。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年7月22日 07:58に書いた記事です。

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